学校ではなくて家庭内で補足している人が多いお金の教育(アメリカ)

お金の教育

筆者は高校生の時に在香港ではありましたが、アメリカ系の高校に通いました。

とても吸収力が高い時期という事もあったため、当時流行していた「腰パン」「フランネルシャツ」「ツーブロック」というファッションから、「ピーナッツバターアンドジェリー」というピーナッツバターといちごジャムを塗ったサンドイッチ、そしてベジタブルスティックと欧米スタイルのマヨネーズ、さらにはお昼はピザのスライスというような食文化、さらには音楽もラップやメタリカなどのヘビメタ系の音楽まで、様々な文化を吸収しようしました。

また2016年に合同会社YouWorld(現株式会社YouWorld)を創業した時は筆者は英語講師でもあり、ビジネス英語を教える中、特に欧米の金融系の記事には毎日のように目を通し、最先端の金融系ビジネスの事を学んできました。

そもそも筆者は香港で生まれ育ったこともあり、外国から受ける刺激や学びに対し、元々興味や好奇心が強いほうなのだと思います。

このような文化的な背景や興味がある筆者が2021年1月より本格的に子供向けのお金の教育のサービス開発に取り組むようになり、実際に2021年4月からは中学生の長男に対してお金の教育を始め、2021年12月からは5歳児の長女に対してもお金の教育を始めることになったのです。

【アメリカのお金の教育事情】

アメリカのニュース記事などによると、アメリカでは日本よりも早くから、既に21州でお金の教育が義務教育となっているという事です。そして日本では2022年4月より全国の高校でお金の教育である「資産形成」が義務教育となりました。

では、お金の教育は学校に任せておけば良いのでしょうか?

実はこの問いに対してすでにFIREを達成し、昨年11月に「ジェイソン流お金の増やし方」を出版した厚切りジェイソンさんは次のようにインタビューで「学校ではなくて家庭内で補足している人が多いと思う。」と回答しています。さらに記事では次のように続きました。「僕が感じているのは、日本では学校教育以外のものを補足していない。お父さんたちも毎晩夜遅くまで仕事していて、子どもと会話する時間も少ないですよね」と家庭教育の重要性を説いていました。

みなさまはどのようにお感じでしょうか?

コロナ禍のお陰もあり、在宅勤務の方も増え、子供たちと接する時間や機会が増えた方もいるのではないでしょうか?

実は筆者もその一人ですが、実はお金の教育を通じて、子供たちとの接点がより多くなったと感じています。

【お金の教育を家庭で補足するメリット】

筆者自身の事を振り返ると、お金の教育を通じて感じることは、筆者自身もっと早くから「父親」からお金の話をしてもらいたかったという事です。

以前noteの投稿「父親から教えて欲しかった〇〇の事」で触れた話でもありますが、実は父親は香港が高度経済成長期に約40年間香港で働いたキャリアがあります。そして父親の知人や友人には香港の不動産に投資をして、財を成した方が少なからずいるのです。

そして父親も同じ様に不動産に投資をするチャンスがありながら、「投資」という事を知らなかったため、一切「投資」をしなかったという事だったのです。

加えて、筆者が高校生の時期を一緒に過ごした友人の中にはお父さんが不動産で財を成した友達もいたのです。

このような事を数年前から徐々に知り始め、最近は父親とも年金の話などをするようになった事で、筆者が育った頃の家庭の経済事情も少しずつ教えてもらうようになりました。

しかしながら、このような話は筆者自身がもっともっと若い時に、欲を言えば、高校生位の時からでも話を聞きたかったと強く感じているのです。

それは一緒にアメリカンスクールに通ったお金持ちの友達の家庭の仕事や経済力の源など、自分自身が大学への進学を見据えながら高校生活を送る中で、興味が無いはずが無かったのです。

大学への進学も将来的に何をやっていいかよくわからないまま、帰国子女だからという事で国際政治経済学部を選択したような判断基準しか持ち合わせていませんでした。

たらればの域を超えませんが、もし父親ともっと家庭の経済の話をさせてもらったり、父親の香港人の部下で不動産投資で成功し、父親よりも経済力があったような人の話などをもっと詳しく聞いていたのであれば、筆者自身自分の進路選択はより具体性が増したのでは、と考えるわけです。

今となってはこうだった、ああだったという、そうすればよかったというような話しかできませんが、現役で仕事をしていた父親と家庭経済の話をし、意見交換などもしてみたかったと今では思ったりするわけです。

【お金の教育と子供の成長】

お金の教育のサービスの目的は子供たちが「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する力」を育てることにあります。

そして実際に家庭でお金の教育に取り組むようになると、筆者自身のお給料の事や妻のお給料の事、さらには会社経営についてなどを例に、子供たちと色々と話したり、意見交換をしたりすることができるようになりました。

筆者の子供たちはお小遣いを「稼ぐ・使う・貯める・運用する」ことに取り組んでいるので、経済活動の疑似体験を積み重ねています。

ですので、将来の話をするとき、家庭のお金の話をするとき、子供たちは経済活動の疑似体験を通じて筆者夫婦の話を聞くことができるのです。

このような経済について話し合う土台を作ってくれるのも家庭で取り組むお金の教育となるのです。

【良いものを学び、取り入れる】

筆者は香港で生まれ育ち、そして高校はアメリカンスクールを卒業しました。また英語を使えるという事から海外の知人や友人、さらには文化的な接点は途切れることなく今でも続いています。

このような背景があり、現在はお金の教育のサービス開発に取り組んでいますが、欧米を始めアジア諸国から入ってきているサービスや商品、更には文化は沢山あります。

そしてお金の教育においては、元来、日本独自の「お小遣い帳」をつけるという文化がありました。ですので、日本においても日本独自のお金の教育は文化の中に存在しているのです。

現在デジタル化が進む中で、お小遣い帳はスマホの電子決済を使えば、わざわざ記録する必要がなくなり、全て自動でできる時代になりました。

このような背景がある中、子供たちの将来の経済活動がより良いものになるよう、少し先進的な欧米スタイルの「お小遣いを稼ぐ・使う・貯める・運用する」というお金の教育に、ぜひ多くのご家庭で取り組んで欲しいと願っています。

補足情報のサイト:
note:父親から教えて欲しかった〇〇の事
コンテンツサイト: FIRE -経済的自立、早期引退- とは、またFIREは可能なのか?
本:ジェイソン流お金の増やし方 厚切りジェイソン著

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