お金の教育のゴールは子供たちが(大人も含む)「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を送れる」ようになる事です。
また早期より取り組む理由はいくつかありますが、その中でも以下の2点は顕著な理由だとGAZKID$では考えています。
- アメリカの研究によると、子供は7歳までにはお金の習慣を身に着けるため、後天的にお金の知識を上書きする必要がある。また、お金の教育は体験の積み重ねとなるため、子供たちに「お小遣いを渡す」事はお金の教育の始まりとなる。
- 金融資産を形成する為には「複利と時間」を見方につける必要がある。その為、少しでも早くから取り組む事が有効とされている。
詳しくは「お小遣いを与える時、金融教育は始まっている」の記事でも触れていますが、最初の理由にある「お小遣いをあげる」時からお金の教育が始まるという事に補足を加えると、お小遣いを通じて子供は「お金をもらう、使う」という体験を繰り返すことになり、本来お金は「稼いで使う」事が社会の摂理となるのですが、その摂理から外れた体験学習を積み重ねることになってしまうという事が分かっているのです。
また、この社会の摂理から外れた体験学習を正しい軌道に乗せるためには保護者のフォローが必要となる事も分かっているのです。
いずれにせよ、お金の教育を出来るだけ早期から始めることが、子供たちにとって無駄になることは少ないと考えることができると言ってもいいのではないでしょうか。
またGAZKID$が行った実際のテストにおいても5歳児くらいからお金の教育に取り組む事が出来ることも分かっています。
【お金は生活を守るもの】
そもそもお金はなぜ大切なのでしょうか?以前の投稿「お金ってどうして大切なの?」でも紹介させていただきましたが、それはお金は生活を守ってくれるものだからです。
お金が衣食住を守り、さらには娯楽や人との交際といった活動もやはりお金が守ってくれているのです。
衣食住や娯楽、さらには社会との交わりがお金で守られているという事は、お金は生活そのものを守ってくれる物であり、命の営みそのものを守ってくれると言っても言い過ぎではないかも知れません。
このような理由からお金は大切であり、経済的に親から自立した際は、人は自分の生活を守るために労働し、生活を守る為のお金を「稼ぐ」ことに取り組む事になるのです。
【労働の限界】
お金の教育ではお小遣いを「稼ぐ」事を通して、労働によって対価を得る事を体験的に学習します。さらに「運用する」事を通して、自分の為にお金に働いてもらうという事も並行して学習していきます。
先日ある記事の中で次のような事が綴られていました。
「仲間から、『小林、またどこかに移っても、結局サラリーマンだったら必ずまたどこか期限がくる。体力のあるうちに自走したほうがいいのではないか』と言われたのが(独立の)きっかけです」
https://www.zakzak.co.jp/article/20220915-CGZKFPNKB5LPVDWK64COK6FNLU/
記事自体は短く、要点をまとめたような内容となっていましたが、「またどこかに移っても、結局サラリーマンだったら必ずまたどこか期限がくる。」という言葉は労働の限界を上手に説明していると思います。
生活を守るためのお金は労働によって得ている人が多数派となると思います。FIREという言葉も最近の言葉であり、金融資産や不動産などによって生活を養っている人はまだまだ割合的には少数派に属するでしょう。
しかしながら、こちらの記事の登場人物はお子様のこともあり、80歳までは働きたいという願いを持っている方でした。
しかし80歳まで働くという願いの背後には「定年」という雇用の制約もあります。
筆者の父親は建設業における土木エンジニアの職を72歳で完全に引退しましたが、まだまだ働くことができる年齢であると本人も感じていたようです。引退したいという気持ちもあったので、72歳での引退に関しては本人も納得している事だと思いますが、労働の制約という意味では本人が願ったとしてもなかなか雇用を継続してもらえないという現実があることは記事の中の登場人物に限ったことではないと思います。
【お金の教育の目標とするところ】
GAZKID$ではお金の教育の究極的なゴールはFIREできる状態を作り上げることだと考えています。また、お金の教育にはそれだけの力があると考えています。
早期からお金の教育に取り組む事で、社会人になる前から自分の為にお金に働いてもらう状況を作り上げることに取り組むこができるようになります。
生きていると多かれ少なかれ人は人生の紆余曲折と直面します。人間関係の事や子育ての事など、色々とあるでしょう。またこの紆余曲折の一つにお金のこともあげられると思います。
しかしながら、お金の事は事前に準備が可能な紆余曲折であるとも考えることが出来るわけです。お金の教育に取り組むと、貯金は「災害や病気などの突然の出費に備える」目的があることを教えてもらいます。
このようにお金の事は出来るだけの準備を早期から進めて行けるのです。
お金の教育の目指すところの一つは将来への準備ということも言えると考えていいのでしょう。
一人でも多くの子供たちが将来への備えを早期から取り組み始めることが出来ることを祈っています。
補足情報のサイト:
コンテンツサイト:お小遣いを与える時、金融教育は始まっている
コンテンツサイト:お金ってどうして大切なの?
記事:「やったらできる」の信念で開拓・仕入れ 80歳まで働くには「マルチタスクを生かすこと」
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