GAZKID$ではSNSを積極的に活用し、少しでもお金の教育のすそ野を広げようと取り組んでいます。
そしてその取り組みの中でインスタやツイッターでアンケートを取ったりもしています。
このような取り組みの中でGAZKID$のスタッフも色々と学びを深めていますが、お小遣いをあげる事に対する考え方の傾向が分かってきたので、そのことについて掘り下げてみたいと思います。
【お小遣いのあげ方】
弊社が調べたところ、お小遣いのあげ方は、次の3つの方法が一般的となっているようです。
- 1.定額制
- 2.都度制
- 3.お手伝いなどの報酬制
「定額制」は毎月決まった金額のお金を子供に与えるという事ですが、筆者も高校生になってからは定額制で毎月決まったお小遣いをもらっていました。
「都度制」は必要な時その都度与えるというやり方ですが、筆者は中学生の頃はこの「都度制」でもらっていたことを記憶しています。
家庭によって考え方が異なると思いますが、筆者自身の体験でいえば中学生の頃はお金を使うような「遊び・お出かけ」はあまりしなかったように思います。しかし高校生になると、友達と遊びに行く際は必ず「お金」が必要になったように記憶しています。
「都度制」と「定額制」の使い分けは、このように子供たちの消費活動の変化によって使い分けることが出来るかもしれません。
また筆者が高校生の頃、一緒に遊んでいた友人に裕福な家庭の子供も多く、彼らは「定額制」ではなく「都度制」で毎週のように1万円、2万円のお小遣いを手渡してもらっていた事も覚えています。家庭の経済力もひょっとしたら「都度制」と「定額制」を分ける要素となるのかもしれません。
そして筆者自身が経験無かったのは実はお手伝いなどの「報酬制」です。ですので、家庭で金融教育に取り組む事が無ければ知らないやり方でした。
弊社スタッフが調べたところ、この「お手伝いなどの報酬制」は「家庭に関するお手伝い」に分類され、自分のやるべきことに対してはお小遣いはあげないという考え方が主流との事です。
またその理由は、「自分の事なのに、お金をあげなければやらないようになってほしくない」というのが理由とのことでした。
【不安よりも期待】
実は筆者は、「勉強をする事」をお小遣いを稼がせる為の「作業タスク」にする事で、子供がお金をあげなければ何もしなくなるという不安を持ったことがありませんでした。
ですので、スタッフが調べた内容を見て、そう言われると確かに「自分の事なのに、お金をあげなければやらないようになってしまう」リスクがあると考えてしまう事もあるのかもしれないと感じるようになりました。
しかしながら、現在はこの不安が不要であることも体験したので、筆者の考えと体験したことを参考までに掘り下げてみたいと思います。
まずはじめに、そもそも勉強することを作業タスクに設定したのは、金融教育に取り組ませたかったからです。
筆者が海外のサービスをより深く知るにつれ、子供たちに金融教育に取り組ませる必要性を日々強く感じるようになりました。なぜならば、金融教育が座学ではなく、体験型の学習であり、経験値の積み重ねが大切になるからです。
筆者の目的意識が金融教育に照準が絞られていたので、「自分の事なのに、お金をあげなければやらないようになってしまう」リスクよりも、お小遣いを「稼ぐ」という取り組みが出来るだけ定着する内容の作業タスクの設定を優先させようとしたように思います。
さらに、当時何としてでも解決したかった課題の一つに長男の勉強習慣作りがありました。ですので、お小遣いを稼ぐ事が勉強習慣を作り出せるなら、やらない手はないと感じたので、不安よりもむしろ課題が解決するかもしれないという期待の方が大きかったように思います。
このようなプロセスがあったので、筆者は不安よりも期待の方を大きく抱くことが出来たのだと思います。
【外発的動機付けで育てる意欲】
では、このような期待で取り組み始めた「勉強でお小遣いを与える(稼がせる)」事が結果的に子どもの自主性、すなわち「自分の事なのに、お金をあげなければやらないようになってしまったか」という点について触れてみたいと思います。
まず結論からいうと、「自分の事なのに、お金をあげなければやらないようになってしまう」という不安は取り越し苦労となり、むしろ自主性を育む結果となりました。
筆者の場合、この結果は初めから想定できていたわけではないので、結果オーライという側面があります。しかしこれから取り組む事を考えているのであれば、この結果にはやる気のメカニズムが背後に働いているという事をお伝えすることが出来ます。
専門用語を使えば、「外発的動機付け」が「内発的動機付け」を作り出したという事であり、簡単にいえば、「やらされている」事が「やりたいこと」に変わっていくという流れになります。
筆者の当初の取り組み課題はそもそも「勉強習慣」を作り出すことでした。
長男がテストで高い点数を取る・取らないという事は二の次でした。それ以上に勉強に能動的に取り組んでもらうためには、勉強そのものに「意欲」を持ってもらう必要があり、その為には「勉強が分かるようになる」という体験が必要な事も分かっていました。そしてこの「勉強が分かるようになる」という体験を手に入れる為には、それぞれの科目の土台を作る必要があるため、やはりまずは「勉強習慣」を作らなければこの土台形成も叶わないのです。このことを筆者は体験的に知っていたので、やはりまずは「勉強習慣作り」が目的となりました。
そしてこの勉強習慣を1年かけて作り出せたことによって、中学2年生になった長男は「理科」への理解が深まり、「理科」が好きになりました。結果、親が促さなくても「自主的」に「元素記号」を暗記するまでになりました。
これは「外発的動機付け」を原動力として行動したことが、「内発的動機付け」における意欲や興味を生み出した事になります。
さらには「理科」で初めて80点以上の点数を取ることも出来ました。まさに「外発的動機付け」から「内発的動機付け」が働くようになり、意欲や興味が生み出され、そして結果に繋がったことになります。
また「外発的動機付け」によって得られたのは「理科」だけではありません。コツコツと暗記を繰り返し行ったことによって歴史でも始めて80点以上の点数を取ることが出来ました。
【まとめ】
今回のメルマガで紹介した内容はお小遣いを稼がせることによって子どもの自主性を育むことが出来た一例になりますが、その背後に働いているのはやる気のからくりだと考えることが出来ます。
長男の場合は勉強習慣を身に付けさせるためにお小遣いを稼がせるという「外発的動機付け」を使いましたが、そのお陰で彼は勉強習慣が身に付いただけでなく、理科に興味が湧くようになりました。さらにお金の教育も進んでいますので、筆者宅においてはお小遣いを稼がせることはうまく機能してくれていると考えています。
お小遣いを稼がせて何かをさせるということに不安を感じているかたにとって少しでも不安が解消できれば幸いです。
補足情報のリンク:
コンテンツサイト:金融教育と子どものやる気の関係
メルマガ:「外発的動機付け」の種類
メルマガ:金融教育に取り組んでどうなった?「中学2年生男子」編
メルマガ:金融教育に取り組んでどうなった?「5歳児の長女と1歳の次女編」
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