1億円貯めなければ老後は困ります、、、

年金問題

「老後2000万円問題」という言葉を聞いたことがありますか?これは人生80年と考えた場合、老後の生活において年金のほか、2000万円くらいの貯金がないと生活がきびしくなりますよ、という意味合いを持った言葉となっています。

人生100年時代の今であれば、この言葉は「老後4000万円問題」と言い換えることも出来るかもしれませんね。

【年金をもらえない場合】

実はこの「老後2000万円問題」も「老後4000万円問題」も年金がもらえることを前提とした金額です。

また、この受け取る年金は厚生年金を収めた方がもらえる年金額を前提に考えている金額になります。

厚生年金を収めた方を対象に、受け取れる年金を20万円前後と想定しての金額となっています。

ですので、厚生年金ではなく、国民年金を収め続けた方は6万円で計算しなおす必要があります。

仮に老後の生活費を毎月30万円と設定するのであれば、残りの24万円を貯金から切り崩す必要が出てきます。

毎月24万円を12カ月、そして人生100年と考え、35年分と計算すると、1億円の貯金が必要になるという計算になります。

【厚生年金と国民年金】

実は厚生年金を払い続けるというのは会社に勤め続けるという事と同じ事を意味します。会社が従業員に対して加入させているのが厚生年金だからです。

会社に属さず個人事業主として働いている場合は国民年金に加入します。

なので、上記のように20万前後の年金を受け取るためには、会社勤めを定年まで続けるという事が前提条件となります。

もちろん、途中で個人事業主になり、国民年金を収める期間があっても大丈夫なのですが、その期間が長くなればなるほど、将来受け取れる年金額が減少します。

【個人事業主という選択をする】

では個人事業主で生きていく!という選択をした場合、老後にどのような現実が待っているのでしょうか?

それは65歳で引退し、毎月30万円の生活水準を維持するとし、さらに人生100年と考えた場合は1億円の貯金を準備しておくという事が必要であるということになります。

では1億円の貯金を40年間働く中で貯めようとすると、初年度より年間250万円の貯金をする必要が出てきます。毎月の貯金は約20万円となります。

ですので、フリーランスとして老後にしっかりと備えて貯金するとしたら、生活費を30万円と考えた場合、最低でも毎月の税引き後の収入を50万円以上維持しなければならないことになりますね。

決して簡単ではありませんね。

【厚生年金を手に入れる会社勤めを選択しても、、、】

逆に会社勤めを選択し、人生100年と考え、40年間で4000万円貯めることに挑戦してみましょう。すると初年度より年間100万円の貯金に取り組む必要が出てきますね。月々約8万3000円貯めるという計算になります。

日本の平均初任給の手取りは16万円~18万円という事ですので、この貯金もなかなか大変であることには間違いなさそうですね。

【老後のお金は絶対に必要になる】

個人事業主という道を選択しても、会社勤めの道を選択しても、老後の生活で30万円の支出レベルを維持しようと考えると、いずれの道もかなり頑張って節約し、貯金額を維持するという事が求められることになりますね。

この貯金額、現実的でしょうか?年収が1000万円を超える人というのは全体の4.6%という事です。

また会社の役員になって高給取りになるという事も実力やその時の会社の状況も大いに左右するのではないでしょうか?会社勤めで給料がどんどん増えていくという軌道に上手に乗れれば良いですが、1000万円を超えるのは4.6%で、残りの95.4%の人は1000万円には届かないお給料で毎月8万3000円の貯金に取り組む事になります。

では貯金以外に方法はないのでしょうか?

これに応えてくれる方法が資産形成となるのです。

【資産形成】

資産形成の方法として現実的なところと言えばやはり株式投資になると思います。もし資金的に数千万円の軍資金があるのであればそれを頭金にして不動産を運用するという方法もあるかもしれません。

しかし不動産は資産を増やすというよりも安定的に家賃収入を確保する事を目的としている傾向が強く、資産を築く、増やすという意味では株式投資に軍配があがると考えていいでしょう。

また長期的に積立投資を行う事で、時間も味方につけることが可能となります。

金融庁が公開している「資産運用シミュレーション」を使うと、毎月2万円を利回り10%の銘柄に投資を行えば、30年間で資産は4520万円となっています。

2万円を毎月30年間貯金し続けても720万円にしかなりませんので、資産形成という点においてはその差は歴然ですね。

また資産形成を行いながら株式の運用になれてくると、短期売買やその他の投資技術も身につく可能性もあり、更に短時間で資産形成を行う事が出来る可能性も出てきます。

資産形成で投資を行う際に自分が投資したお金が全部なくなってしまうのでは?という心配も大いに分かりますが、資産形成に取り組まなければ毎月8万3000円の貯金に取り組む必要があるのです。また個人事業主であれば毎月20万円を貯める必要があるのです。

このように考えると株式市場の力を借りて、資産を増やせる技術を身に着けることも考えてみる必要が出てくるのではないでしょうか?

【投資を学ぶ】

ではどのように資産運用の技術を高めていけばいいのでしょうか?

以前の投稿投資はどのように学べばいいの?でも触れていますが、現在は少額投資やポイント投資など、缶コーヒー一本分の値段で取り組む事が出来る投資の方法があるのです。

また学生であれば未成年口座を開設し、お父さんやお母さんと一緒に少額から投資に取り組む事だって可能なのです。

また長期にわたる積立運用であれば、時間が味方してくれるので、学習に取り組むタイミングは早ければ早いほど良いとなるのです。

【まとめ】

年金問題を現実的に考えると毎月8万3000円~20万円の貯金をしていく必要があることが分かりました。

人生100年時代を幸せにゆとりを持って営む為には、資産運用のスキルアップは必須科目となってきたようです。

ぜひ1人でも多くの方が幸せな老後を送ることが出来るよう、出来るだけ早いタイミングで資産運用に取り組み始めてもらえることを願っています。
 
参考情報サイト:
外部サイト:資産運用シミュレーション:金融庁
コンテンツサイト:投資はどのように学べばいいの?
コンテンツサイト:投資を始める時に知っておきたい3つのルール

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