金融教育に取り組んでどうなった?「5歳児の長女と1歳の次女編」

資産運用

前回のメルマガでは、中学2年生になった長男が金融教育に取り組んでどのような変化を得ることが出来たかという内容を紹介しました。今回は主に5歳児の長女が得た変化を紹介しようと思います。

実はアメリカの研究では子どもは3歳からお金の概念を理解すると言われています。この事を知っていたので、少し早いかなとは思いましたが長男も取り組んでいることですので、5歳児の長女にも金融教育を始めました。金融教育が生み出すやる気のお陰で得られた生活習慣の改善と、小さいと思えるような子供でも想像以上にお金の事を理解することを紹介出来ればと思います。

【作業タスク】

5歳児の長女は「稼ぐ・使う・貯める」に取り組んでいます。彼女は昨年12月からお小遣いを「稼ぐ」ことに取り組むようになりました。

彼女がお小遣いを「稼ぐ」為に取り組める作業タスクは次の通りです。

  • 朝の用意「ご飯を食べる・着替える・歯ブラシの仕上げをしてもらう」を7:50amまでに終わらせる(30円)
  • 帰宅後「保育園のカバンからお着替え、水筒、コップを出し、カバンを片付ける」(30円)
  • お風呂から出たら5分以内にパジャマを着る(10円)
  • 兄妹喧嘩をしない(50円)

始めた頃は一日30円程度のお小遣いを「稼ぐ」という設定でしたが、少しずつタスクが増えることで一日最高で120円のお小遣いを「稼ぐ」事が可能です。頑張ればひと月3600円となりますが、実際のところは土日は保育園もなく、さらには兄妹喧嘩にかんしては波があるので、ひと月で稼ぐことが出来るお小遣いはだいたい1500円前後となっています。

「稼いだ」お小遣いは、お菓子やおもちゃ、更には百均で買うような縄跳びのようなものなど、本人が欲しくて買うようなものに使います。また、後にも触れますが本人がデパートなどで欲しいと言った数千円するようなおもちゃも全て「稼いだ」お小遣いで買うようにしています。

【生活改善】

上記で述べた作業タスクに取り組み始め半年が経過しましたが、帰宅後のお片付けはしっかりと定着しました。パジャマを着ることも一声かければさっと着るようになりました。朝の用意はまだまだ波がありますが、間に合わせることが出来る日の方が多くなっています。

また、兄妹喧嘩に関しては、5歳児であっても50円のお小遣いの大きさを経験的に理解するようになったことで、兄妹喧嘩をしないことに成功した日は頑張ったことを喜びながら電子マネーで50円を受け取っています。

この50円の大きさに気が付くことが出来たのは、喧嘩をしていない時の方が電子マネーが増える速度が早いという体験に基づいていると考えられます。5歳児でもこのような理解が得られるというのは驚きですね。

【お小遣いを「稼ぐ」】

お小遣いを「稼ぐ」際、小遣いが貯まっていくのを体感出来るように、彼女にお小遣いを与える際は筆者のスマホにダウンロードしてある電子決済アプリを利用しています。

そのアプリを利用すると、「共通口座」が設定できるので、この共通口座を長女の電子マネーのお財布と見立て、稼いだお小遣いをこの共通口座に移動させています。

すると、日々この共通口座のお金が増えていくことを長女は視覚的に体験することができるのです。

金融教育の開発の際にモニター家族の協力も得たのですが、こちらのご家族では現金を利用していました。

しかしながら現金はわざわざ数えないと合計が分からないという事、そして子どもにはたとえ小銭であったとしても、足し合わせる数が多いと、結局いくらか分からないというという事から、特に幼児に至っては、スマホの残高を見せるほうがお金の理解が進むという結果となりました。

筆者宅では、お小遣いを稼ぐ度に、長女には残高を見せ、数字が増えていくという体験を毎日させていました。また慣れてきたら送金作業を娘にさせるようになりました。

お小遣いを「稼ぐ」という事がどういう事かを体験させるため、始めたころは数字が三桁、すなわち100円以上になったらコンビニで好きなお菓子を買いに行こうという約束をして、毎日のお小遣い「稼ぎ」に取り組んでもらうように促しました。

開始時は数字は1から10くらいまでは数えることが出来る程度でしたが、残高が増えていくという事はしっかりと理解出来ているようでした。

また「稼ぐ→使う」という経験をさせることでお金を稼ぐという事が購買に繋がっていくという事も理解させることが出来ました。

【稼いだお小遣いを「使う」】

お小遣いを「使う」学習では稼いだお小遣いを送金している共通口座用のVISAプリペイドカードを発行し、そのカードでお買い物をすることに取り組みました。

そして買った後、「お金が無くなる」という事を理解させる為、お金を使った後の電子マネーの残高を見せることを繰り返しました。

理解が進み、知恵がついてきたころ、「今日はパパが〇〇を買って!」「私のお金が無くなるから!」と言い始めるようになりました。この発言はお金への理解が進んでいる事を裏付けるものだと考えています。

【「貯める」】

また「貯める」に関しても取り組みを始めています。「貯める」に関してはまだ当分先で良いと思っていましたが、彼女が「衝動買い」傾向がある為、「貯める」ことに取り組むようになりました。

彼女は電子マネーにお金があると、すぐにそれを使って高額なおもちゃが欲しくなります。

ですので、数百円で買えるものはその都度の判断でもいいとして、1000円以上する高額なおもちゃは「欲しい、買いたい」となった時から必要なお小遣いを「貯める」という取り組みを始めました。

この取り組みで彼女は1900円程度の「プリンセスの柄が入った紫色のヒール」を購入する経験が出来ました。そして今は3000円程度する「リカちゃん人形のおままごとセット」の為にお金を「貯める」ことに取り組んでいます。すでに2700円貯めることが出来ており、あともう少しで念願のおもちゃを買う事になりそうです。

「貯める」に取り組む事により、長女がおもちゃ屋で「買って怪獣」に変身しても、親である筆者は「欲しければその為にお金を貯めようね」という事を一貫して伝える事が出来るようになったため、その都度買わない理由を作る必要がなくなりました。また長女自身も「欲しいものを買うためにはお金を貯める必要がある」という事を体験的に理解出来るようになったと感じています。

【「運用する」】

また、「運用する」ということに関しては、まだ長女に対しての指導は行っておりませんが、すでに未成年証券口座の開設は完了しています。

ですので、タイミングをみて銀行口座に預けているお金を証券口座に移し、株安の今、投資信託を買っておいてあげようかと考えております。

加えて彼女が中学生になりメルカリなどを通じてお小遣いを「稼ぐ」ことに取り組めるようになる、もしくは高校生になってアルバイトをするようになるまでは、毎月1万円程度を積立運用しておいてあげるという事も考えています。

仮に年10%の利回りで10年運用したとしたら計算上は204万円程度になっているという事ですが、実際に今から10年間、積立運用に取り組んでおいてあげることで実際の運用実績を経験させてあげることも出来るかなと考えいます。

【1歳児の次女】

彼女はまだ何も取り組めていません(笑)ただ、未成年証券口座の開設が完了しているので、長女同様に、毎月1万円程度を積立運用しておいてあげることを考えています。

【まとめ】

筆者宅の様子を取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

「生活習慣」の改善の取り組みにおいては、金融教育がやる気を与えてくれることで、成功を手に入れることができました。また、金融リテラシーという面でもお小遣いを「稼ぐ・使う・貯める」という事に取り組む事が出来ており、金融リテラシーの向上も手に入れることが出来ていると考えています。

筆者の取り組みはあくまでも筆者の子供たちに合わせた内容となっており、上述した内容がみなさまの家庭でそのまま使えるものではないですが、実際に取り組まれる際に参考になれば幸いです。

また5歳児であってもしっかりとお小遣いを「稼ぐ」事が「外発的動機付け」として働き、やる気を生み出してくれるという事も参考になれば幸いです。加えて金融リテラシーの向上も図ることが出来るということも参考材料になればと思います。
 
補足情報のリンク:
メルマガ:金融教育に取り組んでどうなった?「中学2年生男子」編
メルマガ:「やる気スイッチ」を増やしてあげる教育法
メルマガ:作業タスクの設定と深い関連がある「やる気」を作るもの「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」
note:メルカリを使っている人は金融リテラシーが高い!?

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