「やる気スイッチ」を増やしてあげる教育法

メルマガ

「子供がなかなか自分から動いてくれない、、、」
「親の私がけしかけないと全く勉強もしない、、、」
「お手伝いなんて頼む気にもならない、、、」
「いつまでこんな事を言い続けないといけないのかしら、、、」

我が家の子育ての愚痴を並べてしまった感がありますが、同じようにお感じの方は少なくないのではないでしょうか?

【頑張らない子ども】

親の目から見て自分の子供が「頑張らない子供」「しっかりしてない子供」「親が言わなければ動かない子供」に映っていないでしょうか?

我が家の中学2年生の長男はまさにこのように我々の目に映っています。

「我々が言わなければ何もしない、、、」まさに我が家の息子を表す言葉です。

しかしながら、家庭で金融教育に取り組むようになり、お小遣いを「稼ぐ」という新しい取り組みを通じて、少しこの考え方に変化が現れてきました。それは「やる気」という新しい視点が得られるようになったからです。

【お小遣いを稼ぐ事とやる気の関係】

家庭で取り組むお金の教育(金融教育)には取り組みテーマとして「稼ぐ・使う・貯める・運用する」がありますが、まずはじめに取り組む事はお小遣いを「稼ぐ」事になります。

子供たちがお小遣いを「稼ぐ」ことに取り組む際は、家庭内で「生活・勉強・習い事」の3つのカテゴリーの中から「作業タスク」を設定し、その「作業タスク」に取り組む事で子供たちは家庭内でお小遣いを「稼ぐ」事が出来るようになります。

「作業タスク」には例えば「朝起きて予習をする(100円)」「帰宅後に復習をする(100円)」「自分で使った水筒を洗う(50円)」や、「朝ごはん、お着替え、歯ブラシを時間内に終わらせる(30円)」「帰宅後、お着替えは洗濯かごの中に、リュックはリュック入れの中にいれる(30円)」「お風呂から出たらパジャマをすぐに着る(10円)」など子供の年齢や特徴に合わせ作業タスクを設定します。

そしてこのお小遣いをもらえる作業タスクの設定にやる気が関係しているのです。

それはこういう事です。なぜ「お小遣いを稼ぐ」事を設定すると今までやろうとしてくれなかった事をやろうとしてくれるようになるのか、ということです。この問いの答えがやる気とお小遣いを稼ぐ事のからくりとなるわけです。

【やる気の種類】

以前のメルマガ「作業タスクの設定と深い関連がある「やる気」を作るもの「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ(リンクは最後にあります)」で触れている事ですが、やる気には「内発的動機付け」と「外発的動機付け」があります。そして、「内発的動機付け」とは例えば本人が元々持っている興味や好奇心、関心、さらには意欲などが作り出すやる気を指しているという事です。

そして「外発的動機付け」とは、外部から与えられるやる気の事のようで、例えば子供にとっては「叱られないように」という強制が働くものから、「ほめらる」「ご褒美」というものまであり、大人であれば法律や罰金という強制力が働くものから、「賞与」「評価」「昇給」、さらには「承認欲求」などがあるとの事です。

子供たちが親に叱られたらさっと行動に移すのはこの「外発的動機付け」が強く働くからであるという事が分かっています。

このように「やる気」には本人の中から生み出されるものと外から与えられるものの2種類あるという事が分かりましたね。

【ガソリン(やる気)が足りてないだけ】

それでは先ほどの我が家の長男の話に戻りましょう。

我が家の長男は「自分から動かない」子供で、親の我々は「いつまでこんな事を言い続けないといけないのかしら、、、」そして「やりなさい、やりなさい」と言い続けることに疲れ、さらには子供の将来を心配する毎日を送っていました。

しかしながら、先ほどの「やる気」のからくりを知るようになり、少し客観的に長男の行動を観察することが出来るようになりました。

その結果、本人の中から生み出される好奇心や興味、意欲が湧いてくること、すなわち「内発的動機付け」が働いている事に関しては親が言わなくても「動いている」という事が分かってきたのです。

長男に「内発的動機付け」が働いている事は次のような事があげられます。「工作をする(文房具作りや段ボールを使った工作)」「バスケの練習にいく」「友達と遊ぶ」「歌を覚える」「歌を歌う」「ご飯を作る(次女の分も)」などがそうです。これらの事は親の我々が口を出していなくても、本人は自ら「積極的に動いて」いる事が分かるようになりました。「歌を覚える」「歌を歌う」事に関しては、ほっておけばおそらく一日中「取り組む」事ができるのでは?と親の目には映るほど熱心です。

このように客観的に「やる気」という視点を通して長男を見てみると、親の目線は「勉強をするかしないか」という視点に集約されすぎていて、その視点でのみ子供を判断し、「長男=親が言わないと動かない」というレッテルを張っていたという事が分かります。

しかし実際はそうではなく、親が言わなくても「自分の意思で動き、取り組んでいるものがある」という事が少しずつ分かってきたわけです。

「歌」や「バスケ」は能動的に行動するのに、「勉強」はこちらが色々と言わないとなかなか手をつけてくれないのはなぜなのでしょうか?

「やる気」という視点から見ることで我々が手に入れた回答の一つは「勉強にはやる気が足りてない」という事が分かるようになりました。

そもそも長男にとって「内発的動機付け」が働いている「歌」や「バスケ」さらには「工作」や「簡単な料理」に関しては、彼は積極的に動いています。しかし「勉強」に関してはなかなかこの「内発的動機付け」が働いておらず、本人も行動をするためだけのエネルギー(やる気)が足りていないという事が分かります。

そうすると彼が「勉強」に対して動けるようにしてあげる為に親として出来ることは「外発的動機付け」を増やしてあげるという結論に至るようになったわけです。

【やる気を与えてあげる方法】

「外発的動機づけ」は上述したように、外部から与えられるやる気の事で、「叱られないように」という強制が働くものから、「ほめらる」「ご褒美」というものまであり、さらには「叱る」「罰則を与える」というのも含まれるとうい事でした。

この事から分かる通り、子供に「勉強しろ!」と叱れば、多少勉強するのは「叱られる」という「外発的動機づけ」が強く働いたという事が分かります。しかし「叱る」というのは親のエネルギーも必要であり、さらには「やる気」としてはあまり長続きするものでないという事も経験上理解しています。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という事です。

ですので、親としてエネルギーをあまり使わず、しかしながら効果が得られやすい「外発的動機づけ」を与えるとすると、「褒める」「頑張っていることを認める」という事をまず取り組み、そして理論的に「中学の時の勉強をおろそかにすることでいける高校の選択肢が狭まる」事を諭し(罰則)、そして家庭で金融教育に取り組んでいる我が家では「勉強」を作業タスクと設定し、お小遣いを「稼がせて」あげる(賞与、ご褒美)を与える事とで「やる気」スイッチを増やしてあげることに取り組めるようになるわけです。

【中2の長男の現在】

最後に長男の名誉ばん回というわけではありませんが、中2の長男は現在「外発的動機付け」を与えることで、「朝早く起きてその日の予習」「帰宅後その日の復習」は取り組み時間にはその日によってばらつきがあるものの、しっかりと月~土まで取り組む事が出来ています。

元来「勉強」に対する「内発的動機付け」が働いていない彼にとっては、良くこのような習慣が身についたなと感じています。

テストの点数が上がるかどうかは「勉強方法」に寄るところもあるので、まだまだ課題はあるのだと思いますが、毎日勉強に取り組んでいるお陰もあり、今回のテストは点数が少しは上がるのでは、という期待を本人も持っています。

もしこれでテストの点数が上がらなければ、この事自体が「高校の選択肢が狭まる」という「外発的動機付け」が長男に対して働きますので、後は本人次第かなということになると考えることが出来ています。

我が家の長男は筆者夫婦にとっても初めての子供であり、まだまだ試行錯誤が続いていますが、「勉強」というテーマは生涯ついて回る事もあり、「勉強しない子」である長男をみているとどうしても「心配」し、筆者夫婦も「心配を解消する」ことを目的に行動しがちです。

しかしながら、「やる気」という視点を手に入れる事で少し客観的に長男を観ることができるようになり、彼の「勉強」という部分において少しだけ冷静さを得ることが出来たようにも感じます。さらには「頑張りを認める」、「諭す」そしてお小遣いを「稼ぐ」という事を通じ、勉強習慣を作り上げることを手伝えた事は、「やる気」のからくりを活用出来たお陰だと感じています。

子供に対する親の心配は尽きないものだと感じていますが、もしこのメルマガが子供の「やる気」スイッチを増やすというヒントの一つになれば幸いです。

補足情報のリンク:
メルマガ:作業タスクの設定と深い関連がある「やる気」を作るもの「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ(リンクは最後にあります)
メルマガ:お小遣いを「稼ぐ」事で手に入る成長

その他公式SNSのリンクは以下の通りです。ぜひフォローをお願いします!
Facebook: https://www.facebook.com/GAZKIDS-110903858185449
Instagram: https://www.instagram.com/gazkids/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCq7mkemkMi9bYUZecSRgVmA
Twitter: https://twitter.com/gazkids_
LINE: @843kksdz

発行元:GAZKID$

コメント

タイトルとURLをコピーしました