お小遣いを「稼ぐ」事で見えてくる子供の特徴と進路 |お金の教育の視点から見る | GAZKID$ ガズキッズ

お金の教育

前回のメルマガ「始めの一歩は時間が経てば大きな一歩へと繋がっていく」ではお金の教育に取り組むようになり妻と長男に訪れた変化・成長に関して触れてみました。

そして本日は特に長男にフォーカスして、お小遣いを「稼ぐ」事と進路について発見した事をご紹介しようと思います。

【稼ぎを増やしたい!】

家庭でお金の教育に取り組む際、お小遣いを報酬制にし、お小遣いを「稼がせる」ことになりますが、実際にこの取り組みを始めると筆者宅では中2の長男も5歳児の長女もすぐに「お小遣いをもっと稼ぎたい」と感じるようになりました。

それはお金をもっと欲しいというような感じではなく、こんなに少ないとすぐになくなっちゃうと感じるところから来ているようでした。

そして現在長男は運用にも既に7カ月取り組んでおり、以前のメルマガ「中2の長男と積立運用における「複利と時間」の力(ちから)について調べてみました」でも触れましたが、運用で「複利と時間」の力を使う事、現在の数千円が時間が経てば何百万円の差になるという事も理解するようになっています。

ですので、運用のお金をもっと稼ぎたいと感じるようにもなりました。

【能動的に取り組む事】

お金の教育でお小遣いを稼ぐことはやる気を伸ばすという事を時折触れていますが、そのメカニズムは「外発的動機付け」が働くという事です。親に頑張りを認めてもらえるうえ、お小遣いという報酬を手に入れることが「外発的動機付け」となり、やる気を伸ばしてくれるのです。

しかしながら、内発的動機付けは個々が元来持っている「興味・好奇心」に由来するものとなります。ですので、親から促されたり、何か報酬を与えてもらう事がなくても、本人が積極的に取り組む事が出来ることです。

もちろん外発的動機付けが内発的動機付けを引き起こすことも可能です。事実筆者の長男は「親から頑張りを認めてもらう・お小遣いを貰う」という外発的動機付けで勉強に取り組むようになり、理科に対しては「意欲」という内発的動機付けが生まれるようになりました。その証拠に親や先生から促されることなく、自ら元素記号を暗記していました。

【進路選択に進んでいる】

お金の教育は「生活力・お金」のことに取り組むわけですが、このことに取り組みながら、子供たちは徐々に成長を重ね、進路に関して向き合うようになります。

スポーツ推薦などを除き、一般的には高校まではたいてい学力で進路を決めますが、大学はどうでしょうか。

大学は文系と理系に大きく分かれています。さらには医者になりたければ医学部へ進学し、弁護士になりたければ法学部へと進学します。研究者になりたければ自分が興味がある分野へ進路を進めます。

このように遅かれ早かれ子供たちはそれぞれの人生の生活を営むことにステップを進めていくことになります。

【稼ぐこと】

この進路選択ですが、筆者は悩みました。私は英語がほとんど話せないままアメリカンスクールに入学したため、高校を卒業するだけで精一杯の高校生活でしたから、職業についてなんて考える時間はありませんでした。実際のところ、大学の学部は国際経営でしたが、香港で生まれ育ち、友人にお金持ちの子供が多かったので、自分もお金持ちになりたいと漠然とした考えで学部選択をしたような感じです。

しかしながら、お金の教育に取り組む事で、このような進路選択への悩みに対して、早期から取り組む事が出来るようになるメリットがあるという事も分かってきました。

それは、「稼ぐ」事、そしてこの「稼ぐ」という学習が進む事と、内発的動機付けが働くものに稼ぐ事への興味も進むという2つの側面にお金の教育で自然と取り組めているからです。

長男は理科という教科に内発的動機付けが働くようになりましたが、稼ぐことでは「パソコン修理」に興味が働いています。

またお小遣いを稼ぐことが出来る作業タスクでは「水筒を洗う」事、そしてお小遣いを稼げない家事手伝いは現在は夕食のお皿洗いに取り組んでいます。

実はこの夕食のお皿洗いですが、最初はクイックルワイパーを使用しての床掃除だったのです。しかし長男から、床掃除は苦痛すぎるから別のお手伝いに変更してくれという申し出があり、現在のお皿洗いになりました。さらには次女のご飯を作ったり、本人が卵料理などをしたり、さらにはこの夏休みでYouTubeかスマホで検索したのか方法は定かではありませんが、自らうどんのタレを作ってうどんを食べていました。

これには妻も驚き、長男が作ったタレを味見して「お店じゃん!」としっかりと頑張りを認め、その上で味も褒めていました。実際に筆者も味見させてもらいましたが、しっかりと味がまとまっており、レシピ通りに作れた事が分かるタレに仕上がっていました。

これだけ見れば、少なくとも長男はキッチンに立つことは特に苦労を覚えず、さらには内発的動機付けも働いていると感じることが出来ます。

理科やパソコン修理とキッチンに立つという事では進路選択という意味では幅がありますが、まだ中2ですので、これから更に自分の内発的動機付けがどこに働いているのかよく見えてくると考えています。

また逆に「運用する」ことに関しては株安という事もあって、利益がなかなか出なかったのですが、先日「底(そこ)」をうちはじめ、長男の口座もプラスに転じたことで、本人の目も輝いていたので、金融商品の運用に関しては今後彼の興味がどのように育つかも分かってくると考えています。

【まとめ】

お金の教育に取り組むとお小遣いを「稼ぐ」ことに取り組みます。

そのことを通じて内発的動機付けがどのようなことに働いているのか、または働くようになるのかが、本人も家族も分かるようになります。

またより早くから取り組む事で、将来への進路も徐々に明確になってくると見受ける事も出来るようになってきたのです。

今回のご報告はまだまだ気が付き始めたばかりの事ですので、今後もまた新しい事が分かれば追って報告させていただきたいと思います。

ぜひお金の教育に取り組んでいる子供たちが自分の興味・好奇心・意欲に具体性が増し、自分の進路選択を行う際により明確な判断力を保護者ともども手に入れることを願っています。

YouTube投稿:
【お金の教育④「運用する」】子供に教えよう!!自分の為にお金に働いてもらう事
 
補足情報のサイト:
メルマガ:始めの一歩は時間が経てば大きな一歩へと繋がっていく
メルマガ:「自主性を育む」為に「外発的動機付け」を利用する方法
コンテンツサイト:金融教育と子どものやる気の関係

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