FIREする為に取り組む学習テーマ

金融リテラシー

以前「FIRE -経済的自立、早期引退- とは、またFIREは可能なのか?」という投稿でFIREについて少し学習してみました。今回はこのFIRE(経済的自立、早期引退)を手に入れるうえで、必要なお金に関するスキルについて学習を掘り下げてみたいと思います。

【FIREするということ】

まずFIREは日本語で「経済的に自立しており、早期引退できる状態」ということになります。またFIREでいう経済的自立とは資産形成などを通して、資産運用から得られる収入で生活をまかなう状態を意味しています。一般的には経済的自立というと、親元を離れ、自分で働いて生活している状態を意味するのでこの意味とは異なっています。

【お金を稼ぐ方法を増やす】

それでは実際に金融教育の観点から、FIREしている状態を手に入れる為に実際に学べる事を一緒に考えてみましょう。

FIREを手に入れる為にはお金に関する考え方に「柔軟性」を養う必要があります。この柔軟性こそがお金に関するスキルであり「金融リテラシー」の高さであるという事になります。

まずは「稼ぐ」方法を増やすという事について一緒に見ていきましょう。

皆様は「稼ぐ」方法を増やすと考える「副業」とか、「バイトを増やす」という方向で考えるのが一般的になると思います。

しかしながら、「稼ぐ」方法を増やすというのは「労働」のみを指すわけではありません。労働は時間と体力を使う為、現実的な方法でない場合もありますね。

まず今回は具体例として「自宅にある不要なものを売る」というスキルを見てみましょう。

金融教育に取り組んでいるあるご家庭では今年に入って4カ月の間で、家庭の不要なものを売ることを通して「7万2000円」の売り上げを上げたご家族がいました。

売ったものは「子供の衣類や用品、おもちゃ、漫画、さらにはご夫婦で不要となった衣類や用品、本など」という事です。具体的には、子供のバウンサー、積み木、トレーディングカードや読み終わった漫画、着なくなったブランドものの衣類、読み終わった小説、不要になったスポーツ用品、という感じだったそうです。

こちらのご家族のお話では、金融教育に取り組む事がなければ基本的には全て捨てていたそうですが、メルカリで販売するという事が「稼ぐ」方法としてスキルの一つになる事を知り、メルカリでの販売に取り組むようになったそうです。

そして今ではメルカリで買ったものをさらに高く売るという技術も身に着けているという事だそうです。例えば、ご主人のスポーツ用品に関しては、4月などは特に子供が参加するスポーツチームなどのお手伝いで大人向けのスポーツ用品が売れる時期である事を知ったそうで、子供のお手伝いの際にメルカリで買った野球のグローブを2年使用したのち、買った時よりもさらに高くメルカリでそのグルーブを売ることに成功したようです。これは凄いですね。

実際にFIREを目指すことになると、将来手にいれるお金をより増やすことに取り組む必要が出てきます。その際資産運用の基盤を作るために投資を行うわけですが、その為の資金をより多く捻出する事はお金を増やす速度を上げることになります。

ですので、労働以外の方法で稼ぐ方法を増やすことはFIREを目指すうえでは大切なスキルとなるのです。

その他にも、メルカリを見ていると、手作りのおもちゃやカバンなどを売っている方もいるので、自分のスキルに応じて「稼ぐ」という手段を増やすことが出来るでしょう。

【お金をより少なく使う方法を学ぶ】

次はお金を「使う」というスキルについてです。

FIREを目指すためには、手に入れたお金を全て使う事は望ましくありません。なぜならば、なるべく手元にある資金は資産形成に使いたいからです。FIREの状態を出来るだけ早く作り上げるには資産形成にかかる時間を短くする取り組みが必要になります。その為にも支出を抑えるということに取り組む必要が出てくるのです。

お金を「使う」という学習テーマは以下の3つにまとめることができます。

  • 必要なものと欲しいものを区別する
  • より安く買う
  • よりお金が返ってくる買い方をする

それぞれ一緒に学んでみましょう。

【必要なものと欲しいものを区別する】

まず「必要なものと欲しいものを区別する」というのは、必要なものにはお金をつかいますが、欲しいものは購入する必要がないものであるという事を知るということになります。その上で買う買わないの判断をするという事です。

例えば、水とジュースを比べてみましょう。人間にとって水分補給は「必要」な行動です。ですので、のどが乾けば水分を摂取する必要があります。すなわち水は「必要なもの」となります。

しかし、のどが渇いたときに水があれば水で必要を満たせるわけですから、ジュースは必要では無くなりますね。従ってこのジュースは「欲しいもの」となるのです。

これが「必要なもの」と「欲しいもの」を区別するということです。

スマホを考えてみてもいいでしょう。スマホは現代社会を生きる為には必須ツールとなります。仕事をしている人にとってはスマホは必要です。しかし最新機種は必要でしょうか?今ある機種で必要を満たしているのであれば、さらにお金をかけて手に入れる最新機種は「必要なもの」ではなく「欲しいもの」に分類されるわけですね。

このように「必要なもの」にはお金を使う必要がありますが、「欲しいもの」は必要を満たすものが手元にあれば、今すぐに買う必要がないことを分かっている事が大切になるのです。

欲しいものはFIREした後でもいいわけですからね。

【より安く買う】

次は「より安く買う」という技術です。

例えば食品を例に挙げましょう。コンビニで買うのと近所の安売りしているスーパーで買うのはどちらがより安く買えるでしょうか?また生活用品はどうでしょう?コンビニで買うのと、生活用品を安売りしている薬局で買うのとではどちらで買ったほうが安く買えるでしょう?また洋服を買う際も通常時とセール時ではいかがでしょう?

このように「買う」という行動をする際に、「より安く買う方法」をより多く知っている事は支出を減らす上で大切なスキルとなってきます。

また新品を買わずに新古品をメルカリやオンラインで購入するという方法もスキルの一つとなるでしょう。

もちろん新しいものをオンラインで買う際は「ヤフーショッピング」「楽天」「Amazon」の3店舗を比較して最も安く手に入れることができるオンラインショップで購入するという事もスキルの一つとなります。

同じものを買うにしても「より安く買う」というスキルもお金を「使う」スキルの一つになるのです。

【よりお金が返ってくる買い方】

最後は「よりお金が返ってくる買い方をする」という事ですが、これはポイント還元や現金還元を存分に活用するという事です。

「ポイ活」という事がありますが、これはより多くのポイントを手に入れる活動を指す言葉です。

この「ポイ活」を徹底して行えとまでは言いませんが、PayPayやメルペイ、またはファミペイなどのスマホ決済アプリを上手に利用することで、購入した代金の半分を還元してもらったり、〇〇%のポイントを付与してもらう事も「よりお金が返ってくる買い方」になるでしょう。

お金を「使う」と言っても金融教育という視点から見てみると、取り組めることはしっかりとあることが分かってきます。

値札を見ないで買うというようなお金の使い方が出来るのは何百万人に1人いるかいないかです。もっと少ないかもしれません。

このような人でない限りはしっかりと「買う」スキルを上げることがFIREの土台作りでは大切になってくるのです。

【投資経験を積む】

最後の学習テーマは「投資経験を積む」という事です。

現在は政府も投資環境の改善に積極的に取り組む時代です。子供たちは高校生から資産形成について学ぶことが義務教育にもなっています。さらに各証券会社では「少額投資」という100円から投資信託を買えるサービスも提供してくれています。

このように「投資」を体験する環境は、缶コーヒーよりも安い金額で投資経験が積める時代となっています。

FIREでいう経済的自立とは、個人資産から得られる収入で生活を養う状態を意味するわけですから、投資はFIREの手段となっています。

この投資に一日でも多くの経験を積み上げることはFIREに取り組む中では必須の学習テーマとなります。

まずは証券会社の少額投資やクレジットカード会社のポイント運用などを通じて、積極的に投資経験を積み上げる事は大切な取り組みとなるでしょう。

投資については以前の記事投資家になる為の「マインド」の準備10万円から始める資産運用でも触れているので参考にしてみてください。

次に不動産投資についても学び始める事をお勧めします。

金融市場には「値動き」があります。ですので、資産価値が上がったり下がったりします。

逆に不動産の価値は緩やかな変動となっています。また、家は人々が生活している場所となるため、不動産は毎日価格の変動がある金融資産よりは、より安定した所得をオーナーに提供してくれます。

ですので、FIREには金融資産と不動産の両方を持っている事が推奨されます。

しかしながら不動産を所有するためにはある程度まとまった資金が必要となる場合も多いので、その資金が貯まるまでは「勉強」の時と捉え、不動産を運用するためのノウハウや経験談などをYouTubeなどを通して積極的に学ぶことをお勧めします。

【まとめ】

今回はFIREを目指すうえで取り組む事が出来る学習テーマについて考えてみました。

FIREは実際に目指すことができるゴールです。叶うかどうか分からないチャレンジではありません。

ですので、より具体的に学習テーマを捉え、そして取り組む事が必要となります。

今回は「稼ぐ」「使う」「運用する」という3つの学習テーマを掘り下げてみました。

ぜひ参考にしていただき、FIREすることに積極的にチャレンジしていただきたいと願っています。

参照記事:
コンテンツサイト:FIRE -経済的自立、早期引退- とは、またFIREは可能なのか?
コンテンツサイト:金融リテラシーとは?
コンテンツサイト:投資家になる為の「マインド」の準備
コンテンツサイト:10万円から始める資産運用
note:「厚切りジェイソン」もFIREしているそうだ!
note:友達がFIREした話

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