教育法について考えてみました

お金の教育

つい先日スマホでYahoo!ニュースを流し読みしていると、「芦田愛菜の「医学部内定」報道で証明された“両親の教育法”が完璧すぎる! 神童を育てた「7つの言葉」というタイトルが目に飛び込んできました。

そしてテレビのチャンネルを回していると、「アグネス・チャンの3人の子供を全員スタンフォード大学へ進学させた教育法」というようなテロップが目に入ってきました。

皆様も天才や賢い子供を育てる「教育法」に興味がありますか?

【疑問を抱いてみました】

筆者はこのような「教育法」にあまり強い興味を抱かないのですが、その理由は「教育法」で自分の子供がスタンフォード大学に進学したり、芦田愛菜さんのようないくつもの才能があるような「人間」が育つと考えていないからです。

この考えの根底にあるのは、筆者が20代の頃に参加した「演技講座」で教えてもらったことにあります。

その時の講師の方はアメリカ人でハリウッドでの役者経験がある演技指導者だったのですが、演技の才能についてのお話でした。

彼が言うには、俳優を目指す人達には2通りのタイプがいるという事でした。それはざっくり言えば「多面性を持つ俳優」と「そうでない俳優」といういう事です。

その時に彼が例としてあげていたのが「ビートたけし」さんでした。

俳優としての「ビートたけし」さんは「怖いやくざ」を演じることも出来れば、芸人としては「ボケる」役ををいとも簡単に「演じる」事が出来ているということです。スクリーンを通じて彼を観ている観客は「ビートたけし」さんが演じる2つの顔を同一人物ではなく、2つ別の顔として認識できるのである、というような事を話していたのを覚えています。

そしてさらに彼が付け加えたのは、実は俳優を目指す多くの人はこのビートたけしさんのような「多面性」を持つ俳優を多くの人が目指すようなのですが、この「多面性」は「才能」であって、誰でも出来るわけではない、ということをお話しされていました。

さらに、ハリウッドで成功する為には必ずこの「多面性」を持っていなければならないというわけではなく、むしろこの「多面性」を持ち合わせる俳優さんは少数で、成功している俳優さんの多くはこの「多面性」を持ち合わせていないという事も話していました。この時に例をあげたのが「アーノルド・シュワルツェネッガー」でした。彼はどのような役を演じても「ターミネータ」を彷彿とさせ、すべての役で「アーノルド・シュワルツェネッガー」を観ていると感じると言っています。このように多面性を持ち合わせない彼であってもハリウッドでは大スターの地位を築くことができたというお話でした。

この教えは筆者にとってはとても興味深かったことを覚えています。

すなわち俳優で成功したければ「どんな役でも演じれる多面性を持つ俳優さんを目指す」必要はないという事だったのです。

講師が言うように、多くの俳優さんの卵は「どんな役でも演じれる多面性を持つ俳優」を目指しているような気がします。単純に仕事の幅が広がると感じますから。

しかし実際は俳優としての「多面性」は「才能」によるところが大きく、結論として、まずは自分がどちらのタイプなのか、そして自分がもし「多面性」を持っていないのであれば、「ビートたけし」さんを目指すのをやめ、「アーノルド・シュワルツェネッガー」のように自分が本来持っているものを磨くために練習を重ねる必要があるという事でした。

これは本当に目からウロコでした。

ハリウッドでの俳優経験があるという演技指導者という事でミーハーな気持ちで講座を受けたのですが、この時の話の内容は「自分を知り、その上で自分磨きをする」事の重要性を説かれたような気がし、今でも印象が残っているほどです。

この「演技講座」に出た後、「教育法」でどんな俳優さんにでも成れるわけではなく、自分自身の才能を見極め、持っているモノをしっかりと磨いていくという事がとても大切であるという事を理解したことを覚えています。
そしてこの時の学びがきっかけとなり、「教育法」でどんな人間でも作り出せるという考え方に強い興味を抱く事が無くなったような気がしています。

【メディアが取り上げる教育法】

メディアが取り上げる教育法の多くは「勉強に秀でている子供」や「特出した才能が開花した子供」を育てる方法にスポットが当たっていると感じます。

しかしながら、「やる気」という視点を通してみると、メディアが取り上げるような教育法で育った子供たちはそもそも取り組みテーマに対して強い「内発的動機付け」が働いていると考えることができます。

例えばイチロー選手のお父さんの子育て法は本になっていますが、「子供を尊重する」という事が取り上げられています。

しかし内容を読むと、イチロー選手自身が能動的に野球に取り組んでいたと読み取ることが出来ます。すなわち「野球」に対し、すでに「意欲」があったわけです。もし「野球」に対して意欲が無ければ、お父さんの「尊重」はむしろ逆効果となったと考えることも出来るわけです。

すなわち、子どもの意欲や興味を無視した「教育法」は効果を生むどころか「逆効果」となる事もあるという事です。

【我が家の教育法】

前回のメルマガ「「やる気スイッチ」を増やしてあげる教育法」で少し触れましたが、我が家の長男は「モノづくり」や「歌」さらには「バスケの練習」や「友達と遊ぶ」ことに関してはとても積極的に動きます。

この事を「やる気」という視点からみると、彼にとってはこれらのことに「内発的動機付け」が働いているということになります。すなわち、内側から「興味や取り組み意欲」が作り出され、能動的にこれらのことに取り組めるという事です。

しかし「勉強」にはこの「内発的動機付け」がなかなか働いておらず、我々親が「外発的動機付け」を与え、勉強に対しては「やる気」スイッチを増やしてあげるように取り組んでいます。

加えて、将来的に子供がどのような職業選択をしていくにしても、その時までに自分の生活を守るために必要な「金融リテラシー」をしっかりと身に着け、将来お金で困らないような経済力・経済スキルを持ってもらうように、金融教育にもしっかりと取り組んでいます。

筆者夫婦がこの金融教育という教育法を手に入れたことは、学歴社会に囚われ過ぎず、少しでも「子供の個性」を尊重する子育てに取り組めるようになったと感じています。

学歴社会であり、「多面性」を求める社会の中で、どのような教育法を用いれば良いか悩んでいる方にとって、このメルマガが何かの参考になれば幸いです。

補足情報のリンク:
メルマガ:「やる気スイッチ」を増やしてあげる教育法 
メルマガ:作業タスクの設定と深い関連がある「やる気」を作るもの「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」 
メルマガ:お小遣いを「稼ぐ」事で手に入る成長 

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