お金に関する知識は社会で生きていく上で身に着けておいて損はありません。
お金の教育ではお金を稼ぐ事について学びますが、この際家庭にて設定した作業タスクに取り組む事になります。
作業タスクには家事手伝いから勉強など幅広くありますが、社会に出てお金を稼ぐことを事前に体験する良い機会となります。なぜならば、家庭で設定した作業タスクに取り組み対価を得るという事は、社会が求める仕事(要望)を行い(叶え)、お給料を得るということの縮図だからです。
家事手伝いも勉強の作業タスクも、各家庭でお父さんやお母さんが設定します。家事手伝いに取り組む事は、お父さんやお母さんの代わりに雑務をすることになり、その対価としてお小遣いを手に入れます。作業タスクに勉強が設定されている場合は、お父さんやお母さんが勉強によりやる気を得させ、勉強に取り組みやすくするという狙いがあるかもしれませんが、義務教育の過程にいる子どもにとって勉強に取り組むというのは、日本社会が求める要望(義務)に取り組むという事になり、日本社会の成長に取り組んでいると言えるでしょう。
作業タスクをお父さんやお母さんが設定しているという事は、家族という社会の中でお父さんやお母さんの要望に答え、お小遣いをもらうということになり、社会に出た際、労働を通じて対価としてお給料をもらうということの疑似体験になるのです。
【家庭内でのお手伝いや勉強がもたらす貴重な疑似体験】
家庭内でのお手伝いや勉強に取り組んでお小遣いをもらうことは、親の要望を叶え対価を得る体験になります。しかしそれだけでなく、作業を通じて、自分自身にとって向いていることや向いていないことを学ぶことができる貴重な機会にもなります。
例えば床掃除はとてもいやだったけど、食器洗いはとくにいやだとは感じなかった。また勉強であれば、要領はよくないが、朝早く起きて予習をして、帰宅後に復習をするなど、決められたことをコツコツこなすことは得意だと気が付くこともできるかもしれません。実は筆者の長男が作業タスクを通じてこのような発見をしてきました。
このような発見は、将来的に自分自身が行う仕事やキャリアを選択する上で参考になると考えることはできないでしょうか。お父さんやお母さんが設定した作業タスクに取り組み、お小遣いを得るというプロセスは、善意の行動とは異なり、対価を得るという動機が働いているからです。
このプロセスは対価を得るという動機に基づいた行動となるため、社会に出て誰かの要望を叶え、お給料を得る疑似体験となり、将来自分が仕事をしていく際に自分の得意不得意を予め体験的に気づく機会を得ることになるのです。
【自分に向いている仕事を早くから理解し、将来の自立につながる】
将来子どもたちは適齢になったら社会に出て自分でお金を稼ぐようになります。
通常、子どもたちは社会に出てから自分に向いている事向いていない事を模索します。しかしながら、早期からお小遣いを稼ぐ事に取り組む事で、「誰かの要望に答え対価をもらう」「誰かのお手伝いをして対価をもらう」上で、自分が楽しいと思える作業であったり、向いていると感じる作業を早くから理解出来るようになる学習機会が得られるのです。
お金の教育の目的は子どもたちが「社会と健全に関わり、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する」ことにありますが、この目標に取り組む過程で、幸福感が得やすくなるのは自分が好きなことや向いている事に取り組みながら、誰かのお手伝いをすることになるでしょう。
【子どもたちの幸福につながる労働とお金の教育】
子どもたちがより幸福な人生を歩んで欲しいと願う親は筆者だけではないでしょう。もちろん幸せの定義は多くあり一つではありませんが、お仕事という多くの時間を費やす場所で自分に向いている事や好きな事ができるというのであれば、それはストレスという側面から見ても、より幸福になれるのではないでしょうか。
労働を通じて対価を得るということは「誰かの要望を叶え対価を得る」ということですが、どのような方法が自分も楽しくなるか、幸せになるかという事を早期から学ぶことができるのもお金の教育のもたらすメリットとなるのです。
補足情報のサイト:
note:学歴社会にさようなら
コンテンツサイト:お金の教育で「稼ぐ」事を教えるメリット |お金を稼ぐという事 | 就きたい職業の事 | GAZKID$ ガズキッズ
コンテンツサイト:普通の子どもを育てる!
コメント