普通の子どもを育てる!

お金の教育

後ろ向きなタイトルでしたか?(笑)

実は現在筆者は3人の子育てに取り組んでいますが、子育てのゴールを「特別な子供を育てる」という意識を持ってません。

流行りの子育て法にどのようなものがあるかは存じ上げていませんが、例えば何かで1番になって欲しいとか、人よりも秀でて欲しいとか、成績表で学年でトップを取ってほしいとか、そのような願いを子供たちに持ったことがないです。

もちろんそれは「落ちこぼれでも良い」とか「頑張らなくてもいい」という事とも少し違います。

このような〇〇で秀でる、や一番になる、という考え方の代わりに筆者が持っている考え方を少しご紹介します。

【児童精神科医佐々木正美先生の本との出会い】

我が家の子育ての土台となっているのは児童精神科医として活躍された、佐々木正美先生という方が書いた「子どもへのまなざし」という本が土台となっています。初めての子供が生まれ、子育てへの接し方で四苦八苦しているころに知り合いの先輩夫婦からプレゼントしてもらった本でした。

現在5歳の長女が通っている保育園の図書コーナーにはこの本がシリーズで置かれているので、ひょっとしたら読まれている方もいるかもしれません。

【子供の自立とそれを受容するということ】

この本は長男がまだ小さかったころ、夫婦で何回か一緒に読み直した事がある本ですが、この本の中で印象的だったことは「自立と他立」、そして「受容」という2つのテーマです。

まずこの本の中で書かれている「自立と他立」の中で私の心に残っているのは「他立」です。

「他立」している状態とは、自分の考えを持たず、親の言いなりに行動してしまう子供の事を指しています。そしてこの「他立」は例えば学校で良い成績を取ったり、ピアノが上手に弾けたりと、一見すると「自立」している子供に多く見られるという事が書かれていたことを覚えています。

少し説明が難しいのですが、「一見すると自立してるように見える子どもたち」に「他立」している子供たちが多いという事はどういう事かというと、「親が指示を出し、それに従って行動をしているだけ」の子どもたちの事を指すようです。

筆者の心にこの「他立」という言葉が印象に残ったのは、筆者自身が「他立」していた状態を経験しており、子育てにおいても子供を「他立」してしまうように育てていると感じたからだったと記憶しています。

この本を読み進めると「他立」している人は「自分の事がよくわかっていない状態」であるという説明もあり、私自身がそうであったようにも感じた記憶があります。

加えて、この本の中で書かれていた「受容」も心に残っているテーマです。この受容とは、子どもの要求を出来る限り叶えてあげる、という事でした。

これは「正しいこと間違っていること」を全ての要求を飲むという事ではなく、諭すことは大切であるが、それを受け止め、行動に移すのは子どもであることを認めるという事。さらに「抱っこしてほしい」とか「遊んでほしい」とか「一緒に寝てほしい」という要求を親は「自立心が育たない」と感じ、これらの要求をはねのけてしまいがちだが、これら「親を頼っている子供の要求」には出来るだけ応えてあげることが「受容」となり、逆に子供の「自立」を形成するという事でした。

(補足:本は20年以上前に書かれている本であり、さらに子供の調査データなどはさらに以前の内容であることが推測されます。ですので、現在の考え方から見ると少し考え方が古い部分もあるかもしれませんので、そのことはご留意ください。)

【受容体験を与える】

子育てをしていると、子供が大きくなるまで自分たちの子育て方法が正しかったか間違いだったかは答えが出ないような気がしてしまいます。

その不安から焦ったり、心配を抱えたりしてしまいます。

しかしながら、この本を読むことで、子育てで大切なことは「受容体験」を与えてあげることだと知り、さらにはこの「受容体験」で子供たちは自分を知り、しっかりと自分の人生を歩んでいくことが出来る土台作りが出来るようになるという事を知ることが出来ました。また「やる気」を作り出す「外発的動機づけ」においても「受容」、すなわち「褒める・認める」事は大切になりますね。

そして以来、筆者の子育ては「〇〇で一番を取る」とか「才能を開花させる」さらには「成績が学校で一番になる」ということにフォーカスを置いたものから、ひとりの父親として、子供たちに受容体験を出来るだけ与えてあげるということにフォーカスするように変化していったのです。

【金融教育】

もちろん子育ての悩みがこれで尽きたという事ではありません。筆者は本を読み知識や知恵を得ることは出来ますが、専門家でも無ければ多くの子供を研究しているわけでもありませんので、やはり日々、疑問とぶつかります。

しかしながら、これらの日々の疑問に対して家庭で金融教育に取り組む事で、少しだけゆとりを持って向き合えるようになったとも感じています。

それはどういう事かというと、子育ての悩みの土台に、子供達の将来的なお金にまつわることの心配があることと知るようになったからです。

子供に一番になってほしいとか、何かに秀でて欲しいというような願望にはフォーカスしていないにせよ、将来困ってほしくないなという願いはあります。この社会が学歴社会である以上、何かに秀でたり、学歴があったほうが、職業選択の幅が広がるのも事実です。

しかしながら、出来るだけ早い内から子供たちに金融教育を与えていくことで、子供たちはお金に関する学びと経験を重ね、お金に対する知恵を身に着けることが出来るのです。そしてそれは将来子供たちがどのような職業についても、自分の経済管理が出来るようになる為の土台作りを一緒に取り組む事が出来ていると感じられるようになってきたのです。

加えて、「受容」は外発的動機づけでいうところの「褒める・認める」ということにも通じています。

すなわち、お小遣いを「稼ぐ」という体験を通じて、子供たちが頑張り、それを認め、ご褒美をあげるという事は子供たちにとっても「受容体験」に通じるものがあり、間接的であったとしても子供にとっては金融リテラシーの向上だけでなく、精神面でもプラスになっているのだろうと感じているのです。

ご興味がある方は、「佐々木正美 著書」でインターネットで検索してみてください。また保育園などで貸し出しの本などがあれば、そちらで見つける事も出来るかもしれません。ご興味がある方は先生の本を読んでみることで何かの発見を得られるかもしれません。

補足情報のリンク:
外部リンク:「依存から自立へ」
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note: 金融リテラシーが向上すると将来に対する希望が生まれる? 

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