筆者宅はお金の教育に取り組むようになり、間もなく2年が経とうとしてます。
お金の教育ではお小遣い(お金)を「稼ぐ・使う・貯める・運用する」という4つの学習テーマに取り組みますが、取り組み当初はまずは「稼ぐ」に取り組みました。
そしてお小遣いを「稼ぐ」という事が子どもたちの動機付けに活用できることなどへの学びを深めることもできました。また「稼ぐ」方法には柔軟性があり、「労働」だけではなく、例えばメルカリなどで不要になったものを販売するという方法も「稼ぐ」方法であることを知りました。
そして「使う」事に対する学びを深めることで、お金は使ったら二度と戻ってこないという体験を積み、ポイント還元や割引を積極的に利用する大切さ、さらには節約スキルを身に着ける事の大切さと楽しさも学ぶことができました。
「貯める」事の学びを通し、貯金は「将来の突然の出費への備え」であることを学ぶ一方で、お金を使う際になぜストレスを感じるのか、そしてそれを避ける方法こそ「少額貯金」である事も学びました。
また「運用する」事を通して、自分の為にお金に働いてもらう事がどういうことなのかも体験することができました。さらには株式相場の「上昇相場」と「下落相場」の体験を積む事もできました。
筆者宅では上述したような学習体験を一つ一つ、家族として得ることができました。
そして振り返るとそれがとても大切であることが分かってきたのです。
【お金の不安を無くしたいなら、、、厚切りジェイソンさんより】
オンライン記事を読んでいると、厚切りジェイソンさんが「お金の教育」についてお話しされている記事を見つけました。
そこには次のような事が書かれていました。
(お金に惑わされない人生を送るために、しっかり学んで根拠と自信をもって一歩踏み出してみよう!)わが家にとってお金は、人生にたくさんの選択肢を与えてくれ、自由に生きるためのもの。家族全員がお金の価値を共有できているからムダを省いて節約を楽しめているんだ。賢くお金を使えると、幸福度も上がっていくよ。
https://esse-online.jp/articles/-/21676
厚切りジェイソンさんの言葉に「家族がお金に対して同じ価値観をもつことがいちばん大事」とありますが、筆者もこの事はお金の教育を通じて共感を感じた内容です。
筆者宅でお金の教育に取り組むようになり、今年の4月で丸2年が経とうとしています。
始めた当初は子どもに対してお金の説明を必要に応じてする程度でした。しかし、今振り返るとお金の説明をする事自体が我が家では新しく、お金の説明を繰り返すことで家族で「お金の話」をすることがとても自然なことに変化していきました。
そしてある時、必要に応じた教育として、筆者夫婦がいくらくらいのお給料をもらっているか、そして家計の事などを包み隠さず子どもたちに説明する機会を得ることができました。
両親のお給料の話をすることはハードルが高いように感じますが、筆者宅の場合、家族で取り組むお金の教育を通じ、徐々にお金の話がしやすい環境となり、「家計」の話をする流れで私たち夫婦のお給料の話をすることができました。
一度そのような話をすると、「家計」は親だけではなく、子どもも一緒に家族の一員として参加しなければならない取り組みであるという事が少しずつ理解出来るように変化していきました。
【お金を使う際の工夫を共有する】
このように「お金に関して」風通しの良い家族関係を築く事で、お金を使う際は工夫してよりお金を使わない方法を模索する事や、例えば洋服などを買う際も、セールなどのタイミングを待ってから買うという事も家族としては当たり前の事として定着するようになりました。
経済力があり、子どもにお金の心配をさせたくないという考えがあることは筆者も理解しています。私自身がそのように考えており、それこそ親の美学だと感じることもありました。
しかしお金の教育を通じ、筆者自身が自分の金融リテラシーの低さに気づいた事、そして自分の生い立ちの中で父親を始め、父親の友人や経済的に成功を収めている友人の父親の話を聞いてみたかったことなどを思い出し、少しずつ考え方に変化が生まれていくようになりました。
そして今お金の話を子どもたちと交わすようになり分かってきたことの一つに、子どもたちも適齢になれば必ず自分たちで家計のやり繰りをしなければならなくなり、その際に今私たちが行っている節約の工夫などを「なぜそのようにしているか」さらにはそれが「どのような節約になっているのか」を体験的に理解していくことは、子どもたちの将来の家計を助けるスキルになってくれる事が分かるようになってきたことがあります。
たしかにお金の心配をさせない事は大切ですし、美学だと感じます。しかし、実際に両親が取り組んでいる家計に子どもたちが家族の一員として参加している以上、それを分かち合う事で生まれてくるメリットも確かにあると感じるようになりました。
【筆者宅のお金の価値観】
冒頭でも述べた通り、筆者宅では既にお金の教育に取り組み2年が経過しようとしています。
当初は分からない事だらけでしたが、今はお金の教育の輪郭のような物は理解し始め、家族としての金融リテラシー向上を感じています。
その証の一つには昨年中学2年生の長男がメルカリで不用品を販売するという事に気が付いた出来事がありました。
メルマガでもご紹介させていただきましたが、長男が自分の本棚を整理していた際、以前観に行った映画で配られた無料特典(マンガ冊子)を見つけました。お金の教育に取り組む前であれば、彼も我々夫婦も「紙ごみ」に捨てるという判断しかできませんでした。
しかし、メルカリで不要になったトレーディングカードや漫画などを販売してお小遣いを得ていた長男は、その特典がメルカリで販売できるのではないかとひらめくことが出来たのです。さっと自分のスマホを取り出し、メルカリを開いて調べてみると、1000円以上で取引されている事がすぐに分かりました。
状態も良く、日焼けなども一切なかったため、相場の取引価格を参考に1,600円で出品(母親が)してみることにしました。するとなんと一晩で売れたのです。
このような顕著な出来事もある中で、筆者も含め、妻、長男、そして長女はそれぞれの経験と理解力に応じて、金融リテラシーを少しずつ成長させていると感じています。
そしてこのような成長の背後には我々夫婦の家計のやり繰りを説明してみるというプロセスもあったという事なのです。
【まとめ】
筆者はお金の教育の開発者である為、自宅での取り組みは実験的な要素を含んでいることも多々あります。
ご家庭で両親のお給料の話をすることは抵抗があるかもしれません。しかしながら、筆者宅では研究目的もあり、実際に夫婦のお給料の話をした上で、家計のやりくりや節約方法などを自由に話しています。
あくまでも筆者の感じ方ではありますが、厚切りジェイソンさんがいうように「家族全員がお金の価値を共有できている」という状態が「ムダを省いて節約を楽しみ」さらには「賢くお金を使える事で幸福度も上がる」という体験を今まさにしているように感じています。
お金の価値を共有するために両親のお給料の話をすることが必要かどうかは分かりませんが、みなさまがお金の教育に取り組む際に、ぜひ筆者宅の経験を何かのヒントにして頂ければと思っています。
余談ですが、筆者は料理が好きで最近週末はお菓子作りをしています。ある週末でのお菓子作りの際、マシュマロ、クッキー、そしてパンの耳をチョコレートでコーティングしたお菓子を作り、食後家族にふるまった事がありました。
その際、これ、全部で100円もしないで作れたよと言ったら、「え、その値段でこれが作れるの?」「買うよりもいいじゃん!」と、筆者の目には、子どもたちが「節約」と「おいしさ」の両方の幸せを得ているように感じました。
あくまでも主観ですが、筆者宅は少しずつ「ムダを省いて節約を楽しみ」さらには「賢くお金を使える事で幸福度も上がる」経験を積み重ねられているのかもしれません。そしておふくろの味が受け継がれるように、お金に対する知恵もまた受け継がれていくのでは、と感じているのです。
参考情報のサイト:
記事:厚切りジェイソンさんのお金哲学。貯まる人の4つの考え方
メルマガ:長男が出品した〇〇が一晩で売れました! | 映画の特典
note:父親から教えて欲しかった〇〇の事
note:節約スキルを磨いている | 料理編 | ポップコーンとか
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