明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします!
年末年始はどのようにお過ごしになられたでしょうか?筆者家族は妹の家族が3年振りにアメリカから来日した事もあり、子どもたちにとっては従妹同士、筆者夫婦にとっては親族同士と一緒に過ごす年末年始となりました。3年も見ないと子どもたちはあっという間に成長してしまいますね。成長の速さに驚きつつ、とても楽しい年末年始を過ごすことができました。
【お年玉の保管方法】
日本の伝統的な文化としてお正月に子どもたちは「お年玉」をもらいます。もらう相手は家庭にもよると思いますが、おじいちゃんおばあちゃん、親戚のおじさんおばさん、そしてお父さんとお母さんなど、親族から受け取る事が多数派となるのではないでしょうか。
子どもたちが受け取る「お年玉」ですが、GAZKID$が2年前に行ったアンケートによると、子どもたちが小さいころは約9割のご家庭で子供用の銀行口座に預金してあげているという事が分かりました。
以前は、テレビなどでお年玉を「親に使い込まれた」というエピソードを見たりすることがあったのですが、今ではそういう事は減ってきているのかも知れませんね。
実は筆者は2年前に子どもたち用に多くの家庭で銀行口座を開設しているという事を知るまでは、子どもたちが受け取ったお金は封筒にいれて現金で引き出しにしまって保管していました。
しかしながら、このようなアンケート結果を見た事で、筆者も子どもたち用の銀行口座を開設し、それぞれの口座にお年玉などで子どもたちがもらったお金を預金するようになりました。
そして昨年、子どもたち用の証券口座を開設した際、銀行に預け入れていたお金は全て投資信託で運用するようになりました。
銀行口座を開設する事もなく、封筒に現金を入れて保管するような筆者でしたが、お金の教育に取り組むようになった事で得られた成長もあり、今では子どもたちのお年玉を運用に回し、将来子どもたちが適齢期に達した際にもらったお金がさらに増えるように取り組んでいます。
【お年玉の使い方】
現在筆者宅には2歳児、6歳児、そして14歳になったばかりの3人の子どもたちがいます。
2歳児の末っ子がもらったお金は今年も継続して「運用」していますが、6歳と14歳の子どもたちはお年玉を使って欲しいものを買うという事を考えることができる年齢です。
ですので、彼らにはお年玉の使い道は次の3通りの方法があるということになるのです。お金を「使う」「貯める」「運用する」の3通りです。
お年玉の「使い方」は個々それぞれに任せれば良いのだと思いますが、お金の教育に取り組んでいるのであれば、それぞれの判断を教育の場として活用する事ができるのです。
まずお年玉を使っておもちゃや欲しいものを買うというのであれば、お金を「使う」という教育の機会となり、次の3つの事を教えてあげる事が可能になります。
- 「必要なもの」と「欲しいもの」を区別できるようになる
- お金は使ったら「二度と」戻ってこないということ
- お金を使う際はできるだけお金を使わないようにする(ポイントや割引、買うお店の選択など)
そして「貯める」というのであれば、次の2通りの事を教えてあげられます。
- 貯金は、将来の突然の出費(災害、怪我、病気など)に備えるために行い、通常はお給料の3か月分とか半年分あればいいと言われている
- 小口貯金という方法は少額で買える「欲しいもの」の為にお金を貯めるという方法で、長期貯金はたくさんのお金が必要な「欲しいもの」の為にお金を貯める方法
ちなみに筆者宅では小口貯金は「衝動買い」をしないようにする訓練として活用しています。子どもたちとデパート等に行くと、子どもたちは目に入ったおもちゃを「今欲しい」と言い始めます。数千円というのは子どもたちにとっては一カ月で「稼ぐ」事ができるお小遣いの合計と同じくらいとなります。
ですので、まずは自分のお金で「今買える」事を伝えた上で、もし買った場合、「30回寝た分のお小遣いが全部無くなる」事を伝え、さらに、本当に欲しいかどうかを知るためにこれを買うために貯め始めようね」と伝えるようにしています。
これらの説明には「お金は使ったら無くなってしまう」事と「必要なものと欲しいもの」の区別を学んでもらう意図があります。
実際に筆者の6歳児の長女は本当に欲しかった「紫色のヒール」はお小遣いを「貯めて」買いましたし、その他の欲しかったものは結果的には買わずじまいで、衝動買いの欲求だった事が分かっています。
最後は「運用する」という方法でお年玉を使うことになります。
この方法は筆者の経験に基づくと、中学2年生くらいからは選択肢として入れることができる使い方になると考えています。筆者の下二人の子どもたちのように、子どもたちがまだ良くお金の事が分からない内からお年玉などを運用し、すでにお金が増えている状態であるのであれば、中学2年生を待たずにお年玉を「運用する」という選択肢を説明し、子ども達も理解を得ることができるかも知れません。「運用する」事において明確なのは、実際に含み益が出ている状況があった方が「運用する」事の説明はしやすくなります。
その点、筆者の長男が運用を開始したいタイミングが株式市場が下降相場に転換するようなタイミングとなってしまったため、「運用でお金を増やす」という事がまだまだ想像の世界となっており、今の彼には「運用はお金の価値が減る」という体験の方が強く、運用は理屈で分かっているという状況となっています。
実際に運用口座が含み益を抱えている状態であれば、今年のお年玉を運用し、来年〇〇円になったら〇〇円分(少額積立投資をしているので可能な方法となります)を売却すれば、自分のお金は減らさないで、欲しいものを買う事ができるかもね、というような説明をすることも出来るようになるかもしれませんね。
【お金の教育は体験の積み重ね】
お正月はお年玉をもらうという事からお金の教育の機会となる事は間違いのない事です。なぜならば、お金の教育は体験の積み重ねで得る学びであり、お金を手に入れた時に始まるからです。
お年玉を「欲しいものを買う」為に全部使ってしまうというのは一つの方法だと思いますし、これまではこのような体験が一般的だったと思います。
しかし、昨年日本では高校を対象に「資産形成」の授業が義務教育となり、お金の教育の為のサービスも徐々に広がりを見せ、お金の教育を通じて得られる子どもたちの成長が徐々に明らかになる中で、お年玉をもらう事は子どもたちの成長機会でもあると考えることもできるような時代になりました。
お金の教育は子どもたちが「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する」為に取り組みます。
もし子どもたちがお年玉を運用に回し、一年後に含み益が出て、更にはその含み益を確定させて、「欲しいものを買った」としたら、子どもたちが将来経済的に自立した時には、きっと彼らの力になっているのではないでしょうか。
【まとめ】
また新しい一年が始まりましたね。
丁度一年前、筆者宅ではお金の教育に取り組むようになり、さらには運用にも取り組むようになりました。
毎日の取り組みは小さな事でも今こうして昨年の一年を振り返ると、お金の教育に取り組むようになって得ることができた成長や変化は筆者の想像を遥かに超えるものとなっています。
そしてそれらは子どもたちの成長のみならず、取り組む筆者夫婦の成長にも繋がっているのです。
今年はどのような目標を立てられたでしょうか?
お金の教育に取り組むようになり、筆者宅では「家族の目標」を立てることも出来るようになりました。
今年一年、お金の教育を通じて、実りの多い一年となる事をGAZKID$スタッフ一同心よりお祈り申し上げます。
今年も引き続きよろしくお願い致します!
参考情報のサイト:
メルマガ:まもなく6歳と2歳になる長女と次女の老後の為の資産形成を始めました(笑)
コンテンツサイト:お小遣いを与える時、金融教育は始まっている
note:『お小遣いを与えること』は金融教育の始まりである
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