金融教育の大切さを考える(年金受給額と備え)

資産運用

前回の記事「70歳の年金受給額(元上場企業サラリーマン)」では実際に70歳の方がいくらくらいの年金を受給しているかということについて触れてみました。

そしてゆとりある老後の生活を送るためには年金だけでは全く足りないという事も理解を進める事が出来ました。

今回は前回の年金受給生活の現実を学んだうえで、金融教育の大切さを考えてみようと思います。

【年金受給額減少傾向と物価上昇傾向】

現在日本は物価上昇傾向に直面しており、うまい棒を始め、様々なものが値上がりしています。他の国々と比べ日本は物価が上がって来なかった印象がありますが、昨今の世界情勢の影響を受け、物価は上昇せざるを得ない状況になってしまっているようです。

しかしながら、年金の受給額は減少傾向にあるという事で、老後の生活を考えると、それぞれが自分の責任で老後の生活に対して準備をする必要があるという事が明確になってきました。

【ゆとりある老後の生活】

今は人生100年時代とも言われるようになり、幸いにも人が生きながらえる時間は長くなってきました。しかしながら人生が長くなってきたという変化は嬉しい状況ばかりを作り出しているわけではないようです。

一つに老後の生活を支えるお金の問題があります。昨今話題となった2000万円問題を皮切りに、世間では年金では生活がままならないという状況をTVやニュースなどでも見たり読んだりするようになりました。年金に関しては毎日のようにニュース記事が投稿されており、2000万円どころか4000万円でもたりないのでは?という記事さえ目にします。これは2000万円問題が人生を80年として考えており、単純に人生100年の時代であれば、4000万円必要になるという事です。

しかもこれは年金を「しっかり」と受給している人がモデルケースとなっており、年金受給額がなにがしかの理由によって少ない場合は4000万円でも到底足りないという事になります。

このような背景がある事から年金を頼りに「ゆとりある老後の生活」が手に入る事はなく、人生100年として老後を迎えるのであれば、最低でも4000万円以上の貯蓄が必要になるという事です。

もしくは金融資産や不動産収入により生活費をしっかりと確保できる状況を作っておく必要があるという事になります。

【金融教育で学べる事】

日本の年金制度を背景に、人生100年時代が到来している今、これまで以上に「金融教育」が必要な時代となったことは言うまでもないことだと考えることができます。

なぜならば、老後を迎えたら必ず自分の「経済力」と向き合うことになるからです。そして頼りにしていた年金は毎日のように出るニュース記事が示すように、「ゆとりある老後の生活」を営むには到底足りないという現実も明確な事実となっています。

前回の記事「70歳の年金受給額(元上場企業サラリーマン)」でも示した通り、厚生年金を満額払い終わっている元上場企業のサラリーマンでも受給できる年金は23万円程度という事です。

もちろん生活水準を下げ、年金の範囲内の生活を営むという事も考えられますが、今後物価も上昇することが見込まれる中、それにはやはり限界があると考える事が出来ますね。

日本が高齢化社会になり、老後の資金に関する情報も詳細が分かるようになっています。これらの情報に目を通すと、しっかりと老後に対する「準備」がなされていなければ、老後の生活にゆとりを持たせるという事は難しいという事が分かります。

ではどのように老後の生活に備えたら良いのでしょうか?

この問いに回答を与えてくれるのが「金融教育」となるのです。

GAZKID$は「家庭で取り組む金融教育」の開発に取り組んでいますが、この教育で学ぶことが出来るのはお金を「稼ぐ・使う・貯める・運用する」事となります。

そしてこれらの学習テーマ全てにおいてしっかりと学習を重ねることは最終的にはFIRE、すなわち「経済的自立、早期引退」を手に入れる事も可能となるのです。

なぜならば、金融教育を通じ、金融リテラシーの向上を図ることが出来るからです。

【経済的に自立している状態(FIRE)を考える】

FIREとは以前の投稿「FIRE -経済的自立、早期引退- とは、またFIREは可能なのか?」でも触れた通り、「経済的自立」を意味する言葉となっています。そしてこの経済的自立とは、親から経済的に独立するという意味ではなく、生活を営む際、お給料などの所得に頼らず、自分の資産で生計を立てることを意味しています。

ですので、そもそもFIREしている状態を手に入れていれば、生活そのものが年金に依存させる必要がない状態である事と意味することが出来るのです。

そしてこのFIREを目指す為に手に入れなければならないスキルこそ「金融リテラシー」となるのです。詳しくは「FIREする為に取り組む学習テーマ」を参考にしてみてください。

【まとめ】

「ゆとりある老後の生活」を手に入れる方法にはもちろん「貯金」という方法は否定しません。しかし早期より金融教育に取り組む事で、老後の準備に新しいアプローチが出来るようになるのです。

それは柔軟にお金を「稼ぐ」スキルを持ち、お金を「使う」際はお金を出来るだけ使わないで済むスキルを持ち、「貯金」はコツコツと取り組まなければならない事を知っており、さらには「運用する」ことにおいては相場に対する経験値が相場を見方に着けるスキルを持っている状態に自分を高めていくというアプローチになるのです。すなわち高い「金融リテラシー」を持つという新しいアプローチになるのです。

老後は生きている人間全てに平等にやってきます。ぜひ若いうちから金融リテラシーという新しいスキルを身に着けて欲しいと願っています。

参照サイトリンク:
コンテンツサイト:FIREする為に取り組む学習テーマ
コンテンツサイト:FIRE -経済的自立、早期引退- とは、またFIREは可能なのか?
コンテンツサイト:金融リテラシーとは?
note:友達がFIREした話

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