貯金よりも投資

資産運用

先日Yahoo!ニュースで次のような内容が掲載されていました。

政府は経済政策として投資環境を改革し、個人の金融資産を「貯蓄から投資」にシフトさせる実行計画案をまとめました

https://news.yahoo.co.jp/articles/659090c3a691e59760937a59f42aad8b959ae19b

日本政府は国民に「貯金」よりも「投資」にお金を使うように促そうとしているようです。

【貯金と投資の違い】

まず「貯金」と「投資」の違いを考えてみましょう。

明確な違いをあげるとすれば「価値変動」をあげることが出来ます。

日本円を日本円のまま銀行に「貯金」するのであれば、100円は常に100円として銀行口座に存在してくれます。多少の利子が上乗せされる事は考えられますが、100円が時間の経過とともに120円になったり、80円になったりすることはありませんね。

しかし「投資」の場合、100円は毎日のようにその価値を「変動」させています。105円になったり98円になったりしています。

まず1つ目の違いはこの「価値変動」をあげることが出来るでしょう。

2つ目の違いはお金を預ける先の違いがありますね。「貯金は銀行」「投資は証券会社」となります。もちろん銀行でも投資信託などの金融商品を買う事で投資活動は行えますが、分かりやすい説明を優先させるため細かなサービスはここでは触れないでおきましょう。

ですので、「貯金」と「投資」では開設する口座が異なりますね。

そして3つ目はお金を引き出すタイミングに違いが生じます。「貯金」を引き出す際は、定期預金でもない限り、お金を引き出したいときに自由に引き出すことが出来ます。ATMなどの手数料が発生する場合があるにせよ、いつでも自由に引き出すことが出来ます。

しかしながら、「投資」の場合、お金を引き出す際はまず「投資を通じて手に入れた金融商品を売却」する必要があります。さらにこのタイミングの良し悪しでは100円が98円になってしまう事もあり得ます。すなわち、元々100円の価値があったお金が98円の価値になってしまうタイミングでお金を引き出すことになるという事もあるわけです。

このリスクを回避しようと思うと、「投資」の場合はお金を引き出すタイミングが「貯金」のように「いつでも」とはならないことが両者の違いとしてあげられるでしょう。

この他にも「税金」などの違いもあります。「貯金」の場合、お金を引き出す際に税金がかかることはありませんが、「投資」の場合、所有している金融商品を売却し、利益が出た場合はその利益に対して「税金」がかかります。

これも両者の違いの一つとなりますね。

「貯金」と「投資」の違い、両者とも「お金のしまい方」みたいな部分では共通しているかもしれませんが、実際に「しまってみる」と、「持ち出す(引きだす)」時に色々と違いが出てきそうですね。

【メリット】

次に両者のメリットについて考えてみましょう。

「貯金」は「価値変動」がないため、お金を「貯金するタイミング」も「引き出すタイミング」も思い立った時が行動できる時となりますね。

なので、災害や病気、さらには急な出費には「貯金しているお金」は「使いやすいお金」となりますね。

「投資」はどうでしょう?お金が必要な時は「売却」というステップを踏む為、売却のタイミングが問われます。ですので、災害や病気、さらには急な出費の時にお金を引き出すのには不自由な事が多く感じられますね。

しかしながら「貯金」は「価値変動」がないため、銀行に預けた100円の価値はいつでも100円となっています。しかし「投資」に使っているお金は「価値変動」があるため、タイミングによっては100円が105円になっていたりします。さらに時間をかけることで120円になったり、時間と投資スキルによっては200円、300円になる事も可能です。

「投資」のメリットは「お金を使ってお金を増やすこと」が出来るということになりますね。

【生活を守るための貯金を置いておけばあとの余剰金は投資へ】

上述した「貯金」と「投資」の違いを踏まえると、災害や病気、さらには急な出費の為のお金は「貯金」として置いておき、それ以外で余っているお金は「投資」に使い、「お金を増やす」ことにチャレンジするという方法があると考えることができるかもしれませんね。

政府は国民に「貯金」から「投資」へ、と促しているようで、投資環境が徐々に改善されています。「少額投資」から始まり、「NISA」という税金優遇制度もあります。さらには口座開設そのものもハードルが下がり、開設の手続きが簡単になっています。

また情報のオンライン化が進み、「投資」に関してはリアルタイムの情報を手に入れる事も容易な時代となりました。さらには「投資」のやり方に関してもオンラインで無限に手に入れることが出来る時代でもあります。

政府は包括的な狙いを持ち、国民に「投資」を促していると思いますが、この追い風を受け、証券会社はサービスの向上、個人投資家は情報発信にさらに力をいれてくれると考えることができます。

「貯金」と「投資」は似ていて非なるものですが、それぞれの特徴を上手に活かすことで、上手に資産系に取り組む事が出来るのかもしれませんね。災害や病気、さらには急な出費の為の「貯金」を作りつつ、その上で余剰金があるのであれば、まずは少額投資から「投資」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

補足情報のリンク:
コンテンツサイト:SBI証券で証券口座を開設する
コンテンツサイト:投資するなら
コンテンツサイト:投資とはなにか
note:老後の2000万円問題に取り組みはじめた

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