なぜお金の教育をするのか? | 社会に出れば学べる事?! | GAZKID$ ガズキッズ

資産形成

今年の4月より日本でも高校生を対象にお金の教育が始まりました。高校では資産形成というタイトルの元、お金の仕組みを学ぶそうです。カリキュラムは座学となるようですが、銀行の仕組みを学んだり、保険や証券などの知識も学習するようです。また実用的な内容については、電子ツールの利用なども学ぶようです。

ではそもそもなぜ今になってお金の教育に取り組むようになったのでしょうか?

【お金の教育の必要性】

「お金の教育 必要性」と検索してみました。すると以下のような事があげられていました。

  • 経済と金融は家計の問題にも密接に関わっている
  • 「お金の教育」は将来、子どもが家計を管理するにあたって必須の知識となる
  • お金の教育は必ずや将来生きていくための武器となる
  • 「自立する力」と「社会とかかわる力」を育むため
  • 家庭経済を管理する基礎を身に付け、将来を見通しながら、より豊かな生き方を実現するため
  • 金融・経済の仕組みを学び、働くことやお金を使うことなどを通して、社会に支えられている自分と社会に働きかける自分とを自覚して、社会に感謝し、貢献する態度を身に付ける
  • 子供が将来大人になったときに適切な家計管理を行い、自立した生活を送るため

どれももっともな事を伝えていると思います。

上の内容を要約すると次のようにまとめられると思います。

お金の教育が必要な理由は、「家計管理を学び「自立する力」と、金融・経済の仕組みを学びつつ、働くことやお金を使うことを学び「社会とかかわる力」を育み、「より豊かな生き方を実現する」事である。
このように要約すると見えてくることが、お金の教育が必要な理由は次の3つに沿って考えられていることが分かります。

  • 自立する力
  • 社会と関わる力
  • より豊かな生き方を実現する力

これらのスキルを手に入れる為にはお金の教育が必要ですねという事です。

【どれも社会に出れば学べる事】

しかし、お金の教育の必要性を要約すると、これらの事は社会人になれば必然と学び、子供のころから特に取り組む必要があるようにも思えませんね。

「収入を得て、家計を管理する」事は初任給を手に入れた時から無条件に学ばざるを得ない事柄となります。

お給料をもらうためには銀行口座を開かなければなりませんし、クレジットカードを作ろうとすればクレジットカードの発行業者と関わりを持つ必要があります。収入を得て、それを使おうとすると、社会と関わる場を得ることが出来ます。

さらに、親元を離れ、自分の収入で生活を賄うようになれば、より豊かな生活を実現するためにはいくらくらいの所得が必要か、という事や仕事そのものの種類の事だって考えるようになるでしょう。

果たしてこのような事を社会に出る前から教える必要があるのでしょうか?

【現実を教えるという事】

確かにお金の教育を通して学ぶことは、実際に社会に出れば学べることかもしれません。しかし、家庭でお金の教育に取り組むと、やはり、早期からお金の事を学ぶメリットは多いように感じます。

その一つは「お金の現実」を理解できるようになるという事です。例えば作業タスクに頑張って取り組めばその分しっかりとお小遣いを稼ぐことが出来るようになるという事です。これは労働に取り組めば賃金をもらえるという体験学習になります。ですので、アリとキリギリスの本のエッセンスを体験的に学ぶことが可能となります。

さらに、お金は使えば無くなるという事も学ぶことが出来ます。子供にとって親のお金はどこか自然と湧いてくるような感覚をもっているような気がします。おもちゃが欲しい時に買ってもらえる事を繰り返すと、親のお金は無くならないような実感さえ持つかもしれません。

しかしながら、作業タスクを消化して自分で稼いだお小遣いから欲しいものを買うと、欲しいものとお金が交換され、手元のお金がなくなるという事を体験することが出来ます。

そしてこの体験を繰り返すことで、収入と支出の現実を体験することができます。

「稼ぐ・使う」という事を学ぶだけでも実は家庭内でのお金の話はステップアップします。

例えば、筆者夫婦の仕事の話をするときも、子供たちのお金の教育の体験を元に話を展開することができるようになります。

さらに、お金を「稼ぐ・使う」の現実を体験することで、やはり子供たちの購買欲求も現実味が帯びてくるように感じます。お小遣いが足りなくなれば買う事は出来ないわけですからね。

また、次から次へと欲しいものを買うという事を続けると将来的に困るのは本人になります。次から次へと欲しいものを買うという事がどうして間違っているのかを体験的に理解できるのもお金の教育の良いところです。

さらには貯金や運用などのメリットをあげると、家庭でお金の教育に取り組む事は本当にメリットが多いと感じます。

【金融リテラシーの向上】

メリットはあげればきりがないのですが、やはりお金の教育の必要性をひと言で説明するのであれば、筆者は「金融リテラシーのスキルアップ」という説明をするかもしれません。

筆者が考える金融リテラシーとはお金に関するスキル全てを意味しており、例えば「稼ぐ」事が労働に縛られず、柔軟性があるものであるという考え方を身に着けることもとても大切だと感じています。

筆者は「お金を稼ぐ」ことは「どこかの会社に勤める」という方法しか知りませんでした。なので、お金が欲しければアルバイトや社員になる事だと考えていました。

しかし今は、ネットの世界を覗けば、SNSから得られるお金で生活している人が沢山います。ユーチューバーだって今では誰でも知っている言葉となりました。

さらにはメルカリで手作りしたものや海岸や山で拾ったもの(流木やサンゴ、葉っぱなど)を販売している人もいます。

このように「稼ぐ」方法が多様化し、とても柔軟になっているという事を体験的に早い内から知っておくことは大変価値のあることだと考えているのです。

また「使う」際にも今はポイント還元や割引など、様々な方法を駆使してよりお金を使わない方法で購買活動を行う事が出来ます。これも生活を営む上では武器になるスキルですよね。

加えて、「貯める」事は若いうちから習慣化させることができれば、収入が少なくてもお金を将来の為に取り分けて置くことが出来る習慣が身につきますし、運用に至っては経験が積み重なれば積み重なるほど、相場を利用して資産を増やすことも可能になります。

【まとめ】

お金の教育は早く始めなくても、いずれ社会に出れば学ぶことが出来る学習テーマとなっているかもしれません。

しかし大人になっていく大切な時期に、お金の知識を養いながら育つことで、職業選択などへの考えに柔軟性を持つことが出来ると感じています。

さらには、自分により合っているお金の稼ぎ方にも若い内から出会い、より豊かな人生を送ることができるようになるかもしれません。

もし運用がうまく進めば、より若いうちからFIRE、すなわち「経済的自立、早期引退」を手に入れ、自分の趣味や好奇心を満たし、更には家族との時間をより多く持つことができるようになるかも知れません。また大好きな事を仕事にする方法を自分なりに築くことだって早期から取り組めば可能性が広がるかもしれません。YouTubeを見ていると歌が大好きな青年がCDも出さずに、歌手が歌った曲にアレンジを加えたりして100万人以上のフォロワーを持っているような人もいます。今までは歌手で食べていきたければ、CDを出して「一発当てる」という事が成功への道だったと思いますが、オリジナルのCDを出さなくたって、YouTuberの彼のように、歌で食べる方法は今の時代模索すれば色々とあるのだと思います。

お金の教育に早期から取り組む事が出来れば、「稼ぐ」手段を広げるという取り組みを通して、自分の興味や好奇心を掘り下げることが可能になります。この時に、歌が好きなら歌でどのように稼ぎを増やせるのか、絵が好きならどのように絵で稼ぎを増やせるのかを学ぶ機会を得られるのです。

GAZKID$が考えるお金の教育のゴールは子供たちが皆FIRE出来るスキルを身に着ける事としていますが、お金の教育を早期から始めることで子供たちが得られるメリットははかり知れません。確かに社会人になってからも取り組む事が可能なことは多々ありますが、時間がたっぷりあり、失敗出来る回数も限りなくある子供のうちから色々と人生に取り組む事が出来るのはチャンスとなるのではないでしょうか?

デジタル技術が進歩し、家庭でも比較的簡単にお金の教育に取り組めるようになりました。確かにお金の教育は大人になってからでも始められますし、多くの方がそのようにしていることと思います。しかし、家庭でお金の教育に早い内から取り組む事によって、子供たちの将来設計により幅を持たせられることが可能になるのです。

よく大人は「若い時に知っていれば」という事を言いますが、金融リテラシーは早い内に身に着けているべきことの一つだと感じています。

お金の教育に取り組む目的が少しでも明確になる事をお祈りしています。

補足情報サイトのリンク:
YouTube:虹色侍にじいろざむらい 
コンテンツサイト:金融リテラシーとは? 

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