家庭で金融教育に取り組むと「稼ぐ・使う・貯める・運用する」の4つの学習テーマに取り組みます。
さらに「運用する」というテーマでは証券口座の開設に取り組む事になります。
口座を開設する際、必ず聞かれる事があります。それは「NISA口座」の開設です。
確かに「投資」を行う際、売却益に対して所得税の優遇は必ず手に入れたい事となります。しかしながら、NISA口座は複数の証券会社で設定する事が出来ないゆえに、設定に注意が必要となります。
証券口座を開設する際に必ず聞かれる「NISA口座開設」について失敗しないためのポイントを一緒に考えてみましょう。
【NISA制度】
金融庁が公開している一般NISAの概要のサイトによると、NISAとは「少額からの投資を行う方のための非課税制度」という事です。
簡単に言えば売却益や配当に対する所得税として課せられる約20%が免除されるという制度になります。また、この制度が対象となる金額は120万円/年となります。
【NISA口座を開設するには】
NISA口座を開設するためには証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社での口座開設はSBI証券で証券口座を開設するをご参考くださいね。
証券口座を開設する際にからなずNISA口座の開設について案内が届きます。申し込みの最中にスマホ上にポップアップが出てくることもあります。
これらの案内やポップアップに従い、指示通りに個人情報を入力すればNISA口座を開設することが出来ます。
もちろん、口座を開設し終わってからでもNISA口座の開設は可能です。
証券会社のサービスサイトにNISA口座設定のページがありますので、そちらで申し込めば開設が可能となっています。
【NISA口の開設】
これから投資にチャレンジしようと思ったらぜひこの所得税の削減が可能となるNISA制度は活用したいですね。
しかしながら、投資そのものに不慣れな場合、NISA口座の設定で失敗することもあります。
どのような失敗が考えられるか、事例を用いて見てみましょう。
GAZKID$スタッフの1人はサービス開発の為に、とりあえずポイント運用などから「投資」に取り組み始めました。
そしてポイント運用に慣れたころに実際に投資信託などに投資を始めようと思い、ポイント運用サイトで宣伝していた「クレジットカードで投資が可能」なサービスに申し込みました。
そちらのサービスはスマホのサービスとなっており、クレジットカードで様々な株や投資信託を購入することが可能です。
そしてこのサービスの利用を開始する際にNISA口座の開設が可能であるという事だったのでよくわかっていないこのスタッフはこのサービスでNISA口座の設定を行いました。
その後、他の証券会社の「少額投資」サービスを利用したいと考え、別の証券会社の口座開設を行い、そこで「積み立て投資」を設定しました。
その後、子供たちの未成年口座を開設することとなり、未成年口座が開設可能の証券会社にて口座を開設することになったのです。
彼は投資や投資サービスを学習する考えもあったので、合計3つの証券会社のサービスを利用するに至ったわけですが、この3つのサービスを利用する中で分かったことがあったようです。
- 証券会社によって使いやすさが異なる!
- 証券会社によってサービスが異なる!
ある程度、「運用する」事の学びを終えたスタッフはこの3つのサービスの中から、未成年口座を開設した証券会社で全ての積み立て投資を行うことに決めたようでした。
そして意気揚々と「NISA口座」を開設しようとしたら、、、
「NISA口座はすでに他社様にて開設されている為、弊社では開設することが出来ません」
と言われてしまいました。
この時に初めて彼はNISA口座を複数開設することが出来ないという事を知ったのです。
【NISA口座の移動】
そこで彼はNISA口座を移動しようと考えました。実はこのNISA口座の移動も決して単純ではないのです。
そもそもNISA口座の変更は1年に1回のタイミングが定められているのです。すなわち、ユーザーが変更したいときにすぐに変更できるわけではなく、この定められている時期にしか変更手続きが出来ないのです。金融庁が公開しているNISA Q&Aでは次のように説明しています。
年単位で金融機関の変更が可能です。
金融機関の変更を希望する方は、変更したい年分の前年の10月1日から変更したい年分の属する年の9月30日までに変更の手続きを完了することで、変更することができます。手続の詳細は、口座を開設している金融機関にお問い合わせください。
(注)変更したい年分の属する年の1月1日以降、変更前の金融機関のNISA口座で買付けがあった場合には、その年分については金融機関を変更することはできません。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/qa/nisa/index.html
上記の通り、実は10月1日というタイミングが設定されていて、手続きも自由に出来るわけではないのです。
また、上記でも記してある通り、手続きはそれぞれの証券会社で対応が異なるため、解約を行う証券会社でまずは口座の解約、そして移動する先の証券会社でNISA口座を10月1日以降に開設となるわけです。
【NISA口座開設で失敗しないためには】
NISA口座はそもそも売却益に対しての課税が免除になるというものです。ですので、投資にこれからチャレンジしようとする人はまずは「投資に慣れる」という事をゴールにし、まずは自分にあった証券会社を定める事に着手するというアプローチも考えられるでしょう。
なぜならば、
- 証券会社によってサービスが異なる
- 取扱商品数も異なっている
- アプリの使いやすさも証券会社によっては異なっている
上記した例を挙げるだけでも、自分が使いやすいと思えるサービスが定まるまでにはある一定の期間が必要となる事がわかります。
これらの事を踏まえると、NISA口座の開設は自分がメインで使う証券会社が定まってからでも決して遅くはないという考え方もできるでしょう。
もし、これから投資にチャレンジしようとする中でNISA口座の開設で迷っているのであれば、NISA口座の開設を少し遅らせ、まずは投資そのものに慣れる、さらには証券会社のサービスに慣れることを優先することも失敗の少ない判断となるかもしれません。
補足情報のリンク:
コンテンツサイト:SBI証券で証券口座を開設する
コンテンツサイト:資産運用の始め方
コンテンツサイト:投資入門
外部サイト:一般NISAの概要
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