「稼ぐ」を学ぶ際の「作業タスク」の内容と金額設定

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お金の教育の4つの学習カテゴリー「稼ぐ」「使う」「貯める」「運用する」の土台を作るのが「稼ぐ」となります。ですので、お小遣いを「稼ぐ」を軌道に乗せることは家庭で取り組むお金の教育の成功を大きく左右するのです。

【作業タスクの内容】

作業タスクには大きく3つの種類に分けることができます。

「生活」「勉強」「習い事」です。

「生活」というカテゴリーは主に生活習慣の改善や家庭でのお手伝いなどになります。

「勉強」は学校の宿題や予習・復習、さらには塾の宿題をしっかりとやる、または自習室で勉強するなどが含まれます。

最後の「習い事」はピアノの練習やバレエの自主練、さらには野球であれば素振りやランニング、サッカーであればリフティングやドリブルの自主練という内容になります。

これら3つのカテゴリーの中から、子供にとって「やらなければならないことは分かっているが、なかなかやる気が行い事」を見極め作業タスクを選択することになります。

初めは子供が取り組める作業タスクを見極める必要があるので、「生活」「勉強」「習い事」の3つそれぞれに作業タスクを設定し、その子その子にとってお小遣いを「稼ぐ」事がやる気に繋がる事を見つけてあげる必要があります。

お金の教育において、お小遣いを「稼ぐ」ことは、「使う」「貯める」「運用する」の土台を形成します。ですので、多少面倒でも1,2カ月の期間でしっかりと子供にフィットする作業タスクを吟味する事をおすすします。

作業タスクはいつでも増やしたり減らしたり出来るので失敗しても大丈夫です。気持ちを楽にして子供と関わり合いながら子供たちが頑張ろうと思える作業タスクを見つけてあげることをお勧めします!

【作業タスクの金額設定】

「稼ぐ」を学ぶ為の作業タスクですので、それぞれの作業タスクに対してお小遣いの金額を設定する必要があります。

まず、金額設定の基準として目安となるのが、ひと月いくらくらいお小遣いを「稼がせて」あげられるかという事です。

中学生の平均的なお小遣いは2,500円前後となっているようです。しかしながら地域や私立・公立でも平均値は変わりますので、子供にとって頑張ろうと思える金額をゴールとしてあげることが良いでしょう。

筆者の長男は中学一年生ですが、彼はすべてのタスクをこなせばひと月で7,500円程「稼げる」設定となっています。しかしながら、すべてのタスクを毎日こなすという事はありませんので、ひと月約4,000円程度の「稼ぎ」となっています。

5歳児の娘は頑張ればひと月で2,100円稼ぐことが出来る設定となっていますが、月だいたい1000円程度の「稼ぎ」となっています。

これらのゴールから一つの作業タスクの「稼ぎ」を算出すると、一つの作業タスクは最低10円~最高100円という範囲となります。筆者の中学1年の長男の最も高い作業タスクは50円~100円となっており、5歳児の長女は10円~50円となっています。

また日常の作業タスクとは違い、特別の作業タスクの設定もあります。中学1年の長男に対しては学校のテストで90点以上とれば1,000円という特別報酬を設定したタスクもあります。

【金額設定に関するその他の情報】

お金の教育カテゴリーの一つである「運用」に取り組み始めると、「稼げる」お小遣いの設定を少し高めに設定したほうが良いかな、と感じることがあるでしょう。

実際に運用に取り組み始めると、ひと月少なくても1,000以上、願わくば2000円以上を投資に回した方が良いと感じるかもしれません。それは利益の増減が子供にも分かりやすく出る金額にしたいなと感じるからです。

この金額が少なすぎると利益が出ても数円とか数十円となってしまい、「子供にとっては「うまい棒しか買えない金額か、、、」となってしまい、金額が少なすぎることはかえって「運用」の学習においてはデメリットとなってしまうと感じるかもしれません。

筆者の中学1年生の長男は2022年1月より毎週600円を積立投信で運用しています。2022年3月30日の時点で600円の含み益が利益が出ています。数百円以上の金額ですと子供の反応もはっきりと出るように感じています。

金融教育に取り組み始めた頃は「運用」という学習カテゴリーは保護者にとってもハードルが高いと思います。しかしながら金融教育において「運用」はいずれ取り組む学習テーマとなるので、実際に運用する金額などの参考値をもとに作業タスクに対する金額設定を行うというのも一つの方法になるでしょう。

【まとめ】

お小遣いを「稼ぐ」という学習テーマは家庭で取り組むお金の教育の成功を大きく左右します。

ですので、作業タスクの内容と金額を上手に設定できるよう取り組むことをお勧めします。保護者にとっても勉強の機会となりますので、焦らず、1~2カ月くらいの期間をとり、作業タスクの設定に取り組むといいでしょう。

ぜひこの「稼ぐ」為の設定を乗り越え、その先にある「使う」「貯める」「運用する」という学習テーマに道を進めていただければと思います。

補足情報のリンク:
コンテンツサイト: お金の教育で子供のやる気の向上する?!
コンテンツサイト: 金融教育ってなに?
note: 子供のコツコツ習慣の作り方 
note: 朝ご飯を食べなかった中3男子が朝ご飯を食べるようになった1つの工夫

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