お金の教育には、お金を「稼ぐ・使う・貯める・運用する」という4つのカテゴリーがあります。
昨年は、「使う」ことに重点を置き、ポイント還元や割引率を活用したり、購入方法を工夫することで、お金をできるだけ節約するスキルを磨きました。
そして、今年は子供から「大人になったらいくら稼げばいいの?」という質問を受け、再び「稼ぐ」ことに取り組む機会を得ました。調べてみると、心理学者ダニエル・カーネマン教授の研究によれば、収入と幸福度は比例するが、アメリカでは年収800万円程度で幸福度の上昇がほぼ頭打ちになることが分かったため、年収800万円を目指すことが回答の一つになりました。
しかし、その目標が非常に高いことが判明し、お金の教育において、「稼ぐ」ことの柔軟性についても掘り下げる必要があることがわかりました。
【AIも活用する現代の稼ぎ方とは?金融リテラシーの向上につながる学び】
お金の教育に携わるようになってから、私たちは現代社会で以前は考えられなかったような「稼ぎ方」があることを知るようになりました。
最初に私たち家族が試したのは、家庭で不要になったものをメルカリで販売することでした。このアイディアは、「13歳からの億万長者」から得たもので、稼ぐことを柔軟に考えるきっかけを与えてくれた本でもあります。実際にメルカリで不要なものを販売し、わずか4カ月で72,000円の売り上げを得ることができました。
この経験から、稼ぐ方法には柔軟性があることに気付きました。メルカリなどの一般消費者同士が売買を行えるプラットフォームを使って「セドリ」という稼ぎ方があること、そしてYouTubeやブログ、SNSなどでコンテンツを通じて収益を得る方法もあることを知りました。
さらに、最近ではAIなどのツールを活用して、原稿を書いたり、絵本を作成したり、さらには映像を作ったり、映像の翻訳をしたりして収入を得る人々もいるそうです。もちろん、多額の資金が必要な金融投資や不動産投資を行うことで、配当や家賃収入を得る方法もあります。
このような学びを進める中、お金の教育において、自分が好きな稼ぎ方や向いている稼ぎ方を知ることが、金融リテラシーの向上に欠かせないことを学びました。「稼ぐ」方法には多様性があり、自分に合った方法を早いうちから知っておくことが大切になるのです。
【お金の教育がもたらす中学生の進路観】
今年2023年4月から中学3年生になる長男は、進路について以前よりも深く考えるようになりました。進路を考える上で、どのような社会人になりたいか、あるいはなれるかについても考えるようになりました。
我が家ではお金の教育に2年間取り組んできたことが背景にあります。そのため、進路について考えるタイミングで「大人になったらいくら稼げばいいの?」という疑問を持ち始めました。この会話は自然な流れでしたが、記事を書くことで中学2年生でありながら、将来経済活動を行っていくイメージが中学生なりに育っていたことに改めて気づきました。
さらにお金の教育を通じ、金融リテラシーの向上が少しでも得られていた私たち夫婦は、彼の進路に対する助言として、「好きなことをして稼ぐ」ためには様々なアプローチがあること、そしてその準備は早いうちから始めておくことが大切だと伝えました。
【子どもに伝えたい、夢を追う大切さ】
人生には様々なテーマがありますが、進路を考える上では「夢」というテーマがあげられると思います。
「夢」を語る上でやはり議論となるのが「成功と失敗」です。夢を叶えられたら成功で夢破れたら失敗となるのです。
そしてこの成功と失敗を語る上で直接的な指標の一つとなるのは経済活動だと言えます。 もちろんある特定の組織や企業に採用される必要がある特殊な職種の場合は面接官の判断や試験の結果という指標もあるでしょう。 しかしながらどのような「夢」を叶えるにも、その活動を支えるための経済活動が必要であるため、もし日常生活を支えられる経済活動基盤があれば、「夢」を叶えるまで努力を続けられます。
お金の教育は現実的な側面があり、「夢」というテーマとは一見するとほど遠いと感じられてしまいそうですが、現実的なことにしっかり取り組むことで、夢を支える現実的な活動へも理解が進むようになります。
子どもには夢を持って精一杯人生にチャレンジしてほしいと願うのは私だけではないと思います。そしてその夢に向かって全身全霊打ち込むためには、経済活動の基盤作りを早めに始めておくことも一つの方法なのです。
補足情報のサイト:
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