お金の教育では節約も技術となる | 身に着ける為にはプロセスと時間がかかるので

お金の教育

お金の教育のサービスを開発するものとして、この2年間多くを学んできました。

サービス開発に着手した当初は子どもに対する教育として取り組み、筆者自身は必要に応じて子どもたちに教えを与える程度でした。

しかし、お金の教育が進むにつれ、筆者自身が金融リテラシーを向上させる必要を感じ、一つ一つ学べることは進んで学ぶようになっていったのです。

【お金を稼ぐ事】

まず始めに学んだことはお金を稼ぐ方法は柔軟性があるという事です。

きっかけは子どもたちが「もっとお小遣いを稼ぎたい」「もっとお小遣いを稼ぐにはどうしたらいいの?」といった要望でした。

筆者がお金の教育のサービス作りの際に参考にしている「13歳からの億万長者入門――1万円を1億円にする「お金の教科書」」という本では、不要になったものを販売することも「稼ぐ」方法の一つであるという事を説明していました。

メルカリは「買う」方が多く、「売る」という作業は面倒に感じていたのですが、お金の教育に関することでもあり、当時中学1年生だった長男に不要になったものをメルカリで売ってみようと提案し、不要な物を出品してみました。すると中には一晩で売れたものなどもあったのです。

このような体験を通じ、筆者自身の頭の固さに少しずつ気が付き、「稼ぐ」事は「労働」によってのみではないという事を知るようになったのです。

現在では「メルカリ」で近所のスキーショップでセールで売っていたランニング用のウェストポーチなどを売ったりするような経験も積めるようになるなど、少しずつ「稼ぐ」という方法に柔軟性を持つことが出来るようになってきています。

【お金を使う】

お金を「使う」事に関しても学びを少しずつ深めることが出来るようになりました。

お金を「使う」事の学習目的は以下の3つとなります。

  • 必要なものと欲しいものを区別する
  • お金は使ったら二度と戻ってこない事を体験的に理解する
  • お金を使う際は、出来るだけお金を使わないようにする方法を学ぶ

これらの事を子どもたちに教える中で、筆者自身も同様にお金を「使う」スキルを学ぶように努めました。

必要なものと欲しいものを区別し、欲しいものは後回しにし、必要なものにお金を優先的に使う事を心がけるようになりました。そうすると欲しいものは「少額貯金」で少しずつお金を貯めてから買う事が衝動買いを避ける良い方法であることも学びました。

また、お金は使ったら二度と戻ってこないという意識も少しずつ育てることができるようになりました。これは例えば10万円のパソコンを買う場合、買う時は一瞬で10万円はなくなります。しかし、10万円を取り戻そうとすると、10万円分を「稼ぐ」必要があるのです。このような事を体験的に理解を深めると、今使おうとしている10万円が〇〇日分の自分の労働であるというような事を意識できるようになってきたのです。また二度と戻らないからこそ、少しでも戻ってくるような方法を模索するようになった事もこの学びがきっかけとなりました。例えば昨年の投稿「家計を支えるスキル | ホームスキルハック | 稼ぎを倍増させるスキル」で触れた、中古自転車を購入する判断の土台となったのがこの考え方です。

またお金を使う際、出来るだけお金を使わない方法を知るという事も昨年強く意識するようになったことだと言えるでしょう。

今までは「必要な」物を買う際、Amazon一択で買い物をしていました。それはAmazonがもっとも安いと感じていたからです。

しかし学びを進めると、その都度その都度やっているセールやポイント還元などを使うと、Amazonが最も安いというわけではないことも知るようになったのです。

昨年noteで「食生活管理と節約を叶えてくれた〇〇ツール」という記事を投稿しましたが、普段摂取している「プロテイン」と「アミノ酸」を買う際、Amazonで買うよりも合計3,956円、約4,000円も安く購入することが出来たのです。

また、昨年末に再度「アミノ酸」を購入する際は、メルカリで販売されたものを買う方法で、このnoteで紹介した価格より、さらに安く購入することが出来たのです。

このように、お金を「使う」際のスキルを少しずつ、機会がある度に身に着けていくことができました。

【食費を節約する】

昨年ある事をきっかけに自分自身が料理好きであるという事を自認したのですが、お金の教育に取り組んだお陰で、お金を「使う」際によりお金を使わない方法を身に着ける事のインパクトに気づき、料理の際のコスト管理も意識するようになりました。

以前は「レシピ通り」に作りたいので、レシピに書いてあるものを一通り揃えるというような料理をしていたのですが、それでは一食分のコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。

ですので、まずは外食だったらいくらくらい、、、という感覚をベースに自宅ではいくらくらいで作れるというような計算にトライし、コスト意識を育てるようにしました。

そして昨年はピザ作りを覚え、ピザを自宅で作れば、一人分175円~238円で作れることも学びました。デリバリーしたことを考えると価格は半額以下では収まらないくらいです。

このような学習を一つ一つ積み重ね、最近では成長期の中学2年生の長男の朝ごはんの材料費を意識するようになったり、子どもたちのおやつを家で作るようになりました。

長男は成長期という事もあり、朝ごはんをしっかり食べてもお昼ご飯の前に強い空腹を感じているという事でした。以前であれば、「じゃあお餅でも食べればー」というような事ですましていましたが、料理好きを自認し、さらにはお金の教育も進んだこともあり、より栄養価が高く、より腹持ちがよい(GI値が低い)朝食をよりコストパフォーマンスが高くなるように準備することにチャレンジするようになりました。

するとこのような取り組み時に、自宅から歩くと20分程度かかる「業務スーパー」が普段使っているスーパーよりもさらに安いという事を知り、食材の仕入れ値を更に下げることも出来るようになってきたのです。

一気に食費を安く済ませることはできませんが、まずは料理のスキルを上げ、栄養に関する学びを深め、そしてコスト意識を育てる中で、どこで買えば安いかという情報も活用することが出来るようになったのです。

【まとめ】

食費を抑える事だけを考えると安ければなんでもいいという事になってしまい、例えば炭水化物に偏った食事になったり、こんにゃくだけを食べるというような食事になってしまう事もあるでしょう。

しかし、実は「節約」は「技術」であり、食費を抑えることも「技術」となるのです。お金を「稼ぐ」方法に柔軟性があり、その方法を一つ二つと増やしていくことが技術を磨くプロセスとなるように、お金を「使う」事もまた技術を磨くプロセスとなるのです。

筆者は料理が好きなので、料理をやっている時は楽しみながら取り組んでいますが、家族にもてなす料理を「より安く」作ることができると、この楽しみは倍増します。

また、家族も一緒にお金の教育に取り組んでいるので、「より安く、お店の味を楽しめる」事に筆者同様に楽しみを見出してくれるように感じています。これを裏付ける言葉として「お店と同じなのにお店よりも安いんだったらこっちの方がいいね!」と以前長男がコメントしてくれました。このコメントが作り手である私にとってはご褒美となったことは言うまでもありません。

お金の教育は教育であり、技術習得の場となります。

一つ一つ学びを進めることで金融リテラシーを高めることができ、さらには家族で取り組む事により、子どもたち、そしてその子どもたちが継承する秘伝の味(技)となっていくのだと考えています。

お金の教育に家族で取り組む事で、「節約」も継承すべき「技」となるのです。ぜひお金の教育に家族で取り組み、「秘伝の味(技)」を子孫に受け継いでいって欲しいと思っています。

参考情報のサイト:
本:13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」2021/9/29 
ジェームス・マッケナ (著), ジェニーン・グリスタ (著)

コンテンツサイト:家計を支えるスキル | ホームスキルハック | 稼ぎを倍増させるスキル
note:食生活管理と節約を叶えてくれた〇〇ツール 

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