おもちゃが欲しいと言われたら「手に入れたらどんな気持ちになるか」を大富豪は尋ねるそうです

お金の教育

クリスマス目前ですね。今年も早いものであと2週間で終わってしまいます。

子供たちは欲しいものをリストアップしサンタさんに願い事をしているでしょうか?

少し前ですが、大富豪たちのお金の教育について面白い内容が綴られていた記事を見つけました。「執事」を職業にしている方が実際に大富豪に仕える中で経験した事を元に書かれていた内容でした。

【おもちゃが欲しいと言われたら】

大富豪の家庭ではおもちゃが欲しいと言われたら、次の質問を子供たちに問いかけるようです。

  • なぜ欲しいか?
  • 手に入れたらどんな気持ちになるか?

この質問の意図は、「お金で買えない心の豊かさや、手に入れることで得られる価値を考える心のベースを、幼少期から持たせる」という事です。

お金の教育ではお金を「使う」事を学びますが、お金を「使う」際、買いたいものが「欲しいもの」か「必要なもの」かを区別することを学びます。

そしてお金の教育に取り組みながら、資産を形成している時は出来るだけ欲しいものは「買わない」という選択をし、お金を手元により多く残すことがゴールになります。それは資産を形成するための元手となるお金をより多く捻出する為です。

しかしながら、欲しいものを買うなというわけではなく、資産形成に取り組みつつ、必要な物を買いながら、欲しいものは「稼いだお金(お小遣い)」から欲しいものの為に貯金をし、必要な金額が貯まったら欲しいものを実際に購入するという事を学んでいきます。

お金の教育で考える「必要なもの」と「欲しいもの」の区別は「必要なもの」は水や食料のように無くては生きていけないものという判断基準を用います。

本日のテーマとなっている「おもちゃ」は判断基準から考えると、生きることを左右する要因とはなりませんので、必要なものではなく、欲しいものに分類されることになりますね。

今まで子供たちに実際にお金の教育で「おもちゃ」を買う際、「なぜ欲しいのか?」を尋ねたことはありませんでした。さらには、それを「手に入れたらどんな気持ちになるか?」という事は思いもつかない質問でした。

この質問をする意図は上述の通りですが、確かに欲しいものを買った際に「どのような気持ちになるか」を問う質問は有意義であり、「欲しいものを買う」際に学びを深めてくれる事ができそうだと感じました。

実際に今筆者は冬用の衣類を購入しようと考えていますが、その衣類を買った際自分自身が「どのような気持ちになるか?」を考えてみたところ、心の新鮮な声に耳を傾けているようで新しい体験となりました。

そして回答として「心が嬉しくなる」という事が分かりました。

欲しいものを買うという行動は人の気持ちを嬉しくさせる力があります。あらためてそのような基本的な心の動き方に気づくことになりました。

【他者の為にお金を使うという教育】

欲しいものは自分が欲しいものを「欲しい」と感じる訳ですが、先月の公式noteの記事で「お買い物の方法 | 応援消費でより多くの笑顔を作りだす」というタイトルで「応援消費」について考える記事を投稿しました。

応援消費とは「その物を作っている人や企業、そして地域を応援したいという思いを込めた買い物」」という事だそうで、サヘル・ローズさんの言葉を借りれば、「誰かへの思いをお金という形で届けながら、買う自分もうれしくなる。それはただの消費ではなく、笑顔を生み出す活動。」であり「応援したい物を応援したい人から買う」という活動とも言えるそうです。

また、今回参考にした記事では大富豪の方たちは、「人のために使いなさい」と子供たちに教えるそうです。

今までわが家で取り組んできたお金の教育では、お金を「使う」際は必要なものか欲しいものかを区別し、使う際は出来るだけお金を使わないようにするスキルを身に着けることも教えてきました。現実に沿った内容であり、的を得ている指導だと思います。

しかしながら、お金の教育のゴールは子供たちが「社会と健全な関わりを持ち、より豊かな人生を実現する」という事も含まれます。この視点に立つのであれば、現実に沿った指導に加え、より豊かな人生を実現する為に、「お金で買えない心の豊かさや、手に入れることで得られる価値を考える心のベースを持つ」事も大切になります。

このように考えると、大富豪の人たちが教える「人のために使いなさい」という知恵も考える時を持ちたい内容だと感じました。

筆者に置き換えて考えるのであれば、今筆者は冬用の上着を欲しいと感じていますが、より「人のために(お金)を使う」のであれば、予算が同じであれば、例えば人道的支援に直接つながるような活動をしている団体から衣類を買う事も候補にあがるでしょう。

実際に筆者の知人は後輩が運営に携わっているNGOのファッションブランドの衣類を積極的に購入し、彼らの活動を支援しているという話を聞いたばかりです。

筆者はまだまだお金の教育の道半ばであり、筆者自身も資産を形成している道にありますから、予算以上のものを「人のために使う」という事は出来ませんが、実際にどこで買えばより「人のためになるのか」を考えることはとても良い機会となりました。

【ハッピーホリデー】

日本ではクリスマスやお誕生日の際、子供たちが「欲しいもの」を買ってもらえる文化があります。

またこのような特別の日ではなくても、家庭によっては何かのイベントで欲しいものを買ってあげることもあるでしょう。

各ご家庭で取り組む教育はそれぞれのご家庭での判断があると思います。

しかしどのような教育に取り組んだとしても究極的には子どもの幸せを願うものになっているのではないでしょうか。

そしてお金の教育では子供たちが「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現させる」という事を目的としています。そしてこの状態を手にいれられるように子供たちを導くことは、将来的に子供たちが幸せになる為の経済的な基礎知識を作ってあげられると考えています。

「幸せ」とは感情であるため、個々人の心の動きから得られることなので、お金では買えません。

しかし、「より豊かな人生を実現させられる」経済力と家庭の経済の管理能力があれば、生活は安定します。さらに安定した生活は、「心の安心」を与えてくれます。

この「心の安心」が土台にあり、友人知人と交わる事、そして家族があれば、家族と交わることは、「幸せ」な気持ちを手に入れられる可能性がより広がる事を約束してくれるのではないでしょうか。

お金の教育は家庭で取り組む事で有効性が高められます。そして人が生きていく上で向き合う事になる「お金の事」について、家族で学びを深める機会を得ることができます。

クリスマスでは子供たちが欲しいものをサンタさんにお願いし、それをもらう事で、「願いが叶う」という幸せを手に入れることが出来るのかもしれません。

そのような「幸せになる」クリスマスプレゼントをもらう際、子供たちに「それを手に入れるとどのような気持ちになるか?」と問うことから、子供たちが生涯幸せになる事ができる土台作りが始まるのかも知れません。

お金は大人であれば、常に自分たちについて回る課題であることを知っています。

この課題に早期から取り組み、出来るだけ早く経済の安定を築き上げるよう手助けしてあげる事は生涯「幸せになる」プレゼントをあげる事になるのかもしれません。

GAZKID$では一人でも多くの子供たちが家庭でお金の教育に取り組めるよう願いつつ、お金の教育に取り組む際の保護者の手間を可能なかぎり軽減できるようサポート提供に邁進しています。

みなさまの楽しいクリスマスの時を願うとともに、くる年がより実り豊かなものになるようお祈り申し上げます。

来年の投稿は1月9日より再開いたします。

本年も大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

参考情報のサイト:
note:お買い物の方法 | 応援消費でより多くの笑顔を作りだす
記事:「おもちゃがほしい」とわが子にねだられたとき、大富豪の親が聞き返す2つの質問 
コンテンツサイト:「お金で買えない幸せ」とはお金で手に入れる「より豊かな生活の事」だった! | お金の教育 

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