外発的動機付けを与えることの重要性 | 「やらされる」事でも益に変わる

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お小遣いを報酬制にすることで子供たちは「作業タスク」に取り組むようになります。お小遣いを稼ぐためには作業タスクに取り組まなければならないからです。

そして「作業タスク」を設定する際は「子供たちもやらなければならないと分かっているが、なかなか取り組む事ができないこと」を見つけてあげて、それらを作業タスクにすることで、お小遣いが「報酬」となり、なかなか取り組む事が出来ないことに対して子供たちは「外発的動機付け」というやる気を得ることができます。結果、今までなかなか取り組めなかったことに取り組めるようになるという事になります。

【やらなければならないことに取り組むメリット】

筆者含め、人にはそれぞれ楽しい事や全く苦に感じない作業があると思います。筆者にとってはアメリカのドラマや映画を見る事、そして食べる事などがそうかも知れません。また、料理をするのも楽しくできます。あとは友人や知人と会う事もとても楽しいと感じます。

しかし、苦に感じる作業も当然あります。

一つは「勉強」です。筆者の長男も同様ですが、筆者も勉強は特に好きではなく、むしろ苦痛を伴う作業となっています。

また新しいことに取り組むときはたいてい苦痛を伴うような気がします。

ここ1,2年で取り組んだことに、食生活の改善とランニングがありますが、摂取カロリーを一定量以内に抑えることは苦痛が伴いました。甘いものを控えたり間食を控えることも筆者にとってはとても苦痛に感じました。ランニングは今では苦痛よりも爽快感が上回るようになってきましたが、走り始めは「今日は走らなくていいや」「もう歩いていいや」という感情との戦いが続き、やはり作業としては苦痛が伴いました。

しかし、このような苦痛な作業を通じて、筆者は今年の健康診断で異常な数値は一切なく、とても健康な状態を手に入れることに成功しているのです。

【苦痛から解放される時】

筆者にとって「勉強」は今でも苦痛に感じますが、ある時期に「勉強」を通じて、内発的動機付けが得られ、苦痛が喜びに変わった経験があります。

それは「英語」です。

筆者は帰国子女ですが、筆者の英語はアメリカンスクールに通った高校3年間で培った英語であって、社会人が使う英語としては粗削りなものでした。そして筆者自身も自分の英語力はビジネスでは少し物足りないレベルである事も感じていました。

そのような英語力のレベルを引き上げるために、自分なりに勉強しましたがどうしても長続きしません。当時自分を「強制的に」英語の勉強に向かわせるには英語の先生にでもなるしかないと考え、英語の先生になる事で自分を強制的に「英語の勉強」に向かわせました。

今考えると外発的動機付けを自分に対して働かせられたという良い例になりますが、当時は一回のレッスンの準備で半日かけることもありました。

お金を頂戴するわけですから、無責任な事は出来ません。ですので、筆者なりに努力し、レッスンの準備として、生徒さんからの質問を自分なりに全て考え、それらに対する回答を予め用意するという作業をレッスンの度に繰り返しました。

当然最初は「苦痛」以外ありませんでした。自分でもどう回答してよいか分からないような質問が次々と準備の中で浮き彫りにされるのです。浮き彫りになった質問を一つ一つ文法的な解釈などに落とし込み、説明出来る準備をするわけです。苦痛であり、時間がかかる作業でした。

しかし、このような作業を繰り返したおかげで、筆者は英文の読解力が飛躍的に上がり今では英語のビジネス記事などもすらすらと読めるようになったのです。さらにこの苦痛が伴う作業を繰り返したおかげで、現在は英語を読むと、「読める読める!」と感じることで、ドーパミンが放出され、英語の記事を読むととても嬉しい気持ちになるという状態も経験することが出来ているのです。以前筆者にとって英語で「読む」事は苦痛でしかありませんでしたが、現在では日本語よりも英語で読む方が「楽しい」のです。

このように、もしやらなければならないことに筆者が自らを追い込んで作業に取り組まなければこのような幸福感は得られず、また新たな特技を身に着けることも出来なかったのです。

ランニングも同様に、自分でやらなければならない事としたわけですが、筆者にとってランニングは爽快感が得られ、気分転換にもなるとても大切な運動になりました。そして健康も手に入れることが出来たのです。

もし筆者が楽しい事や全く苦に感じない作業だけを選択し続けていたら、当然今の英語力は手に入れていませんし、健康も手に入れることが出来ていなかったと思います。さらにはドーパミン放出による幸福感やランニングで得られる何とも言えない爽快感も経験することなく、英語に触れる度にストレスを感じ、仕事のストレスも「お酒を飲む」という発散方法に頼り続ける事になっていたかもしれません

【なかなか取り組む事が出来ないことを取り組む事によって得られる発見】

子供たちは「楽しい事」や「全く苦に感じない作業」だけを選択する傾向が強くあります。

もちろん自分が楽しく感じることを知ることは成長においては大切なことです。

しかし自分の健康管理やスキルアップなどは楽しく感じる作業だけではないでしょう。このような時、お小遣いを稼ぐ事を通して得られる外発的動機付けでやる気を伸ばし、多少苦痛が伴う事でも取り組みやすくしてあげることで、子供たちも新しい世界を知る機会を得ることが出来るのです。

筆者の長男は朝勉をお小遣いを稼ぐ為の作業タスクにしていますが、朝勉習慣が身に付き、学校での学習の予習・復習に取り組む事で「理科」への好奇心や興味を得ることが出来ました。そして自分でも理科は楽しいと感じるようになる事が出来たのです。

しかしながら、このような成長を手に入れることが出来たのはやはり「やらされる」という一見すると抵抗してしまいがちな外発的動機付けが働いたからです。

しかし、子供も大人も「やらされる」事を通じて得られることも実は少なくないのです。

「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現させる為」にお金の教育に取り組むわけですが、その中で報酬という外発的動機付けを得て、今までなかなか取り組む事が出来なかったことに取り組んで発見する事が出来ることの一つに本人も知らなかった楽しみがあるかもしれません。

自らの意思で全てのことに取り組めることは素敵なことですが、もしやらなければならない事において、なかなかやる気が得られない場合は上手に外発的動機付けを働かせることは何かのヒントになるかも知れません。努力という作業を乗り越えてしか手に入れることが出来ない楽しみもあるのかもしれません。

ぜひ一つでも多くの楽しみを子供たちに発見して欲しいと思っているのです。

補足情報のサイト:
メルマガ:お小遣いを「稼ぐ」事で見えてくる子供の特徴と進路 
note: やる気を増やす方法

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