貯金のコツ

貯金

お金の教育において「貯金」は4つある学習カテゴリーの一つとなり、金融教育においてとても重要な学習テーマとなっています。

また「貯金」の話をする上で一緒に学習する必要がある学習テーマは「使う」となっています。

こちらの記事ではお金を「貯金」するという事をお金を「使う」という側面も含めながら考えていきましょう。

お金を「使う」

「13歳からの億万長者」という本の中では、「使ったお金は、2度と戻ってこない」と表現されています。

お金を「使う」という事は何かにお金が変わる、すなわち手元にはお金の代わりに商品やサービスが残るわけですが、お金という存在は手元から無くなってしまうわけですね。

実はこの「使ったお金は、2度と戻ってこない」という考えは「貯金」と深く関わりがあるのです。

まずお金は溜まってくると「使って、使って!」と叫び始めます。特にお金が手元にあり、家電量販店やデパートに行くと、「これ買える!買おうかな?」という葛藤が生じます。筆者の中学1年の息子は実際に2022年のお正月に、スマホの電子マネーの残高が7000円の状態で、バスケ部の友人たちとナイキショップに行きました。そこで彼は7000円全部使い、バスケットボールとバスケ用のショートパンツを買いました。その際、スマホの中の7000円は「買える!買える!」と叫んでいたそうです。

すなわち、手元にお金を残していると、そのお金が「使って!使って!」「買える!買える!」と声高に叫び始めることこそ、お金を「使う」衝動となるわけです。

ではどのようにその衝動から自分を遠ざければよいのでしょうか?それこそが「貯金」なのです。

貯金は計画性がある

まず「貯金」にはどのような種類があるのでしょう?

お金の教育において「貯金」を学習する際、まずは小口貯金を学習します。小口貯金とは少額で買えるものの為にお金を取り分けておくという方法になります。例えば中学1年の男子生徒にとってみれば、それはバスケットシューズを買うお金であったり、自転車のタイヤの修理のためのお金、さらには次に買ってみたいゲームの為のお金かもしれません。自分が欲しいなと思うものの為に行う貯金が小口貯金と呼ばれています。

もう一つ貯金の種類があり、これは長期的かつ少し多くのお金が必要なことの為に行う貯金です。例えば中学1年生の男子生徒にとってみれば、高校生になったときに原付を買うお金やさらには大学生になったときの学費の為、さらには将来病気になったときのためのお金や、結婚してお家を買う時のお金というような感じです。

上述した内容を少し紐解いてみましょう。これらの「貯金」ですが、よく考えてみると「将来の自分が使うであろうお金を先に支払っておく」という見方ができませんか?

そうなのです、お金は使ってしまったら2度と戻ってきてくれませんが、「貯金」をすることでお金を使うタイミングを先送りするという事ができるのです。

この方法は「買いたい衝動」から自分を遠ざけるには大変有効な方法となるのです。

そしてお金を実際に使うまでの時間の中で「必要なもの」と「欲しいもの」をよく吟味し、「必要であれば」お金を使って必要なものを買い、「欲しいもの」であれば、お金に困らなくなったら買えばよいという事になるのです。

貯金の方法

ではどのように貯金をすればよいのでしょう?

金融教育ではお小遣い(現金)はできるだけ早く銀行口座に入れる、もしくは小口貯金や長期貯金に移動してしまうという方法が紹介されています。お給料は銀行に振り込まれると思いますが、その場合はお給料をできるだけ早く貯金用の口座に移してしまうという事を意味しています。

多くの人が手に入れたお金を「どうやって使うか?何を買うか?どこにいくか?」というようなことから考えますが、貯金の腕を上げるためには、まずはいくら貯金に回すべきか?から考える始めることがスキルアップのための取り組みとなります。

お小遣いをもらっているという事は家や洋服、そして食事などの「必要なもの」はお父さんやお母さんが買ってくれていると思います。ですので、貯金の腕を上げて、「買いたい」という衝動を遠ざけるにはもらったお小遣いをすぐに「小口貯金用の銀行口座」に移してしまえばいいのです。

お給料をもらっているのであればその中から「必要なもの」を買うために取り分ける分があるでしょう。それらをしっかりと計算し、貯金に回せるお金は「さっさと貯金に回せば」貯金の腕は上がってきます。

「貯金」は将来の自分の為に先に支払っておくという考えがある以上、今お金を使うことを精一杯回避することが貯金の腕を上げる取り組みとなるのです。

貯金のコツ

貯金の腕を上げるためにはまずはお小遣いやお給料を「貯金に回す」ことから考えるように取り組むのです。

「貯金」は将来使うために最初に支払っておくという方法です。ですので、将来の自分が本当に欲しいものであったり、どうしても必要なものを買うためにお金を先に支払っておくという事になるのです。

お金をもらったら「何を買うか?」ではなく、まずは「貯金に幾ら回せるか?」を考えるように取り組むことがまず初めの貯金のコツとなるでしょう。

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