資産運用とはいったいどういう意味なのでしょう?インターネットを調べればすぐにわかりますね。その中で、日本証券業協会が資産運用を一言でまとめてくれている記事がありますので、そちらを参考に見ていきましょう。
資産運用とは、自分の持っているお金(資産)を
https://www.jsda.or.jp/jikan/lesson2/
預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくこと
「13歳からの億万長者」という本の中では資産を運用することは「あなたの為にお金に働いてもらう事」と言っています。また、資産運用はお金を増やす活動においては避けては通れない取り組み課題となるとも言っています。
では、初心者が資産を運用するにはどのような方法があるのでしょうか?
貯金
まずは貯金という方法の資産運用を考えてみましょう。
銀行に貯金すると銀行から「利息」というものがもらえます。
この「利息」というものでお金を増やすことが貯金による資産運用となります。
ただし、資産運用の目的は「お金を効率的に増やす」という事ですので、まずは貯金でお金が効率的に増えるかを考える必要があります。
「価格.com」を調べると、金利・利率・利息ランキングというものが出てきました。こちらのランキングによると、50万円を銀行に預け1年間経ったらもらえる利息で最も高いのは「UI銀行」からもらえる利息でその額は1195円だそうです。2番目にもらえるのは「SBI銀行」で、479円となっており、3番目は「新生銀行」で、利息は39円となっています。4番目以降は7円以下となっています。
これらの「利息」をもらうには定期預金などのサービスを利用する必要があります。銀行にお金を預ければ誰でももらえるわけではないので注意しましょう。
では本題に戻り、銀行に預けることでお金を効率的に増やすことができるか?という事ですが、価格.comを調べる限りでは50万円貯金し、最高で1195円お金を増やすことができるということになりますね。
資産運用の初心者ですと、銀行に預けられる金額はばらつきがあるかもしれませんね。もし10万円くらいであれば、1年間で貯金という方法を通じて増やせるお金は239円、5万円であれば120円、1万円であれば24円となります。逆にもっとお金を預けられる場合は100万円で2390円、200万円で4780円となります。1年間で1万円くらい増やしたいと考えるのであれば少なくとも500万円程度のお金を銀行に預ける必要があることが分かりますね。
今計算したのは一番利息がもらえる銀行ですからその他の銀行に預けてお金を増やそうとする場合はもっともっとたくさんのお金を預ける必要があることが分かりますね。
資産運用の初心者にとっては安心なお金の増やし方かもしれませんが効率的かどうかという視点から考えると「ん~、、、」と考えてしまう方法かもしれませんね。
株投資
では次に株式などを使った投資方法を考えてみましょう。
まず株式で効率的にお金を増やせるかを見ていきましょう。これはインターネットを使って調べるとすぐに分かります。
例えば、「株価上昇ランキング 2021年」という検索ワードを使って調べると、様々な情報が出てきます。この中から「四季報オンライン」の情報を参考にすると次のような情報が出てきました。
暗号資産関連の銘柄が上位にランクイン
ランキング上位銘柄を概観しよう。ビジネスアプリケーションの開発や転職関連情報サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイ(3936)がランキング1位だった。2021年の株価上昇率は542.8%を記録した。
https://shikiho.jp/news/0/501223
2021年、最も上昇した株式はなんと542%もの上昇があったようです。資産を効率的に増やせるかどうかを考えるため、分かりやすいようにこの株式をもっとも安いところで買い、最も高いところで売ったと考えてみましょう。
もし50万円分をこの株式を使って運用(お金を増やす)すると、なんと1年間で271万円になるそうです。元手が少なく、仮に10万円だったとしても52万4千円、そして5万円であったとしても27万1000円に増えるようです。逆にもっとたくさんのお金があり、100万円を使えるのであれば542万円、さらに200万円あれば1084万円に増やせるようです。
夢が膨らみますか?
ただし、株式にはお金が減るというリスクもあるのです。次にこのリスクを見ていきましょう。調べるのは簡単です。「株価下落ランキング 2021年」という検索ワードで調べてみましょう。その中からZaiOnlineの記事を引用してみます。
株価が下がった大型株ランキングの1位は東邦ガス(9533)。エネルギー価格の高騰により、調達コストが増加したことが敗因となった。その東邦ガスと2位のハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)は、MSCI指数からの除外も下落要因に。ただ、2社ともすでに悪材料は出尽くしたと見られ、投資判断は「中立」。3位の日本ペイントホールディングス(4612)は、想定外の原材料価格の高騰に業績を圧迫され、株価の下落につながった。
https://diamond.jp/articles/-/291292
そして1位の東邦ガスという株式では-52.3%の下落となったようです。
では、50万円を使ってこの東邦ガスの株式を運用した場合、もともとあった50万円は26万円になってしまいます。もし10万円を運用した場合は5万2千円、もし5万を運用した場合は2万6千円となります。逆にもっとたくさんのお金を使った場合は100万円は52万円になり、200万円は104万円になってしまします。
このように下がるリスクを学ぶと「夢が膨らむばかり」ではありませんね。
確かに株式を運用する方法はお金を効率的に増やすことができるかもしれませんが、お金を減らしてしまうリスク(危険)もあるという事を知っている必要がありそうですね。
資産運用を学ぶ
上の段落では資産運用の方法として「株式の運用」について触れました。少しわかりやすくする為に大げさな計算をしてみましたが、大げさにしてみることで株式で資産運用に取り組むと「夢が膨らむようなチャンス」と「青ざめるような危険」があることはわかったと思います。
先に述べた銀行に貯金するという方法は利息は少ないかもしれませんが「必ず」利息はもらえそうです。半面、株式を運用する方法を選択する場合は効率的に増やすことができるチャンスはありつつ、お金が減るという可能性も無視できないという事が理解できたと思います。
では資産運用の初心者はどのようにお金を増やす方法を見つければよいのでしょうか?
答えは「学ぶ」という方法です。
資産運用を学ぼう
まず貯金という方法を学ぶには「定期預金」などを実際に申し込んでみるという方法があるでしょう。しかし「学ぶ」というステージですので、あくまでも体験できればいいわけです。ですので、学習という事を念頭に、上述したような方法で利息が高い銀行を調べ、実際に担当者にサービスの内容を聞いてみたり、カスタマーサービスに問い合わせし、申し込むサービスを決めたら、実際に定期預金をやってみればよいのです。その際、学習するという目的ですので、最も少額で最も短期で申し込んでみると良いでしょう。
次に株式ですが、こちらもまた「学ぶ」という期間を設定し、まずはどのような証券会社があるのかを調べ、実際に気に入った証券会社で証券口座を開設し、証券会社が提供するランキングやニュースなどを参考にどのような株式があるのか?という事を学び始めるという方法があるでしょう。調べていく中で税制が優遇されるNISAという制度なども学ぶことになると思います。
資産運用とはお金を効率的に増やすことですが、その方法として貯金と株式投資について触れてみました。しかし実際にお金を運用するには体験的な学習が不可欠となります。ですので、資産運用の初心者はぜひ「学ぶ」という期間を設定し、それぞれの方法を体験的に学習することをお勧めします。
特に株式の運用はお金を増やすチャンスと失う危険の両方が存在する資産運用の方法になります。体験学習の期間を設定し、チャンスとリスクをしっかり「学ぶ」ことはお金をしっかりと増やしていく上では貴重な学習期間となるはずです。
ぜひとも座学と体験学習の両方に取り組み、上手に資産を増やす技術を磨いていってもらえればと思います。
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