筆者宅ではお金の教育を2021年4月から始めました。ですので、今月で1年9カ月が経過したことになります。
その間、筆者自身は子どもたちにとっては「お金の先生」となるわけですから、筆者自身も本、海外のサービス、さらにはオンラインの情報を参考に、お金の教育に関する学びを深めてきました。
まずはお金を「稼ぐ」事、そして「使う」事への学びを深め、さらには「運用する」事への学びを深めてきました。
そして昨年11月頃より、「貯める」事への学びも進めてきています。
ーーーーーーーーーーーーーー広告ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー広告ーーーーーーーーーーーーーー
【貯める事を学ぶ】
お金の教育において「貯める」事を学ぶ目的はいくつかあります。
一つ目は、「将来の突然の出費に備える」という事です。例えば災害や病気、更には事故などで突然お金が必要になる事への備えとなり、お給料の3か月分や半年分を貯めておく必要があると言われています。
二つ目は、「欲しいもの」の為に取り組む貯金となります。この為の貯金は大きく2つのカテゴリーに分類することができ、「大きな金額」と「少額」となります。
「大きな金額」の貯金は、例えば将来のお引越しや家を購入するための頭金や車、結婚式などを目的とした貯金となります。
「少額貯金」は欲しい洋服やおもちゃなどの貯金となり、金額としては数千円~数万円というイメージとなります。
また、この少額貯金を通じて、子どもたちは衝動買いを避けることを体験的に学ぶ事にもなります。筆者宅では5歳児の長女においては300円以下のものであれば欲しいものを自由に購入させており、中学2年生の長男は電子マネーにお金があれば、自分の判断で自由に購買活動をさせています。しかしながら、5歳児の長女がデパートなどに行った際、1000円以上のものを欲しいと言ったら、欲しくなってからしっかりとお金を「貯め」始めるように促し、お金が貯まったら欲しいと思ったものを買うことにしています。そうすることで、欲しかったものが「衝動」による場合、本人も「あの時は欲しかったけど、今はいらなーい」という体験を繰り返すことで、「衝動買い」を避ける経験を積むことができます。
また中学生の長男においても、手元にあるお金は数千円である為、3000円、4000円、またはそれ以上の金額になるような「欲しいもの」に関しては「貯める」という取り組みをしなければならなくなります。このような状況なので結果的に彼も「貯める」という事を通じて、本当に欲しいものかどうかしっかりと吟味する時間を得られるという事になります。このやり取りを1年半以上繰り返すことで、本当に欲しいものは、大人も子どもも同様に、時間をかけても欲しいという事も分かるようになってきました。
【筆者も少額貯金にチャレンジしてみる】
子どもたちにとってお金の教育の先生になる事で、筆者は多くの事を学んでいます。
昨年のメルマガやコンテンツサイト、さらには公式noteなどで度々発信していますが、お金を「稼ぐ」方法は「労働」だけではなく、メルカリなどを使って不要になったものを販売するという方法など、「稼ぐ」方法は柔軟性があるという事を学び、お金を「使う」際は出来るだけお金を使わないようにする方法も学び始めることができました。さらには「運用する」事においては、証券口座の開設から投資信託を利用した長期積立への取り組みも始めることができました。さらには長期積立投資で「複利・時間」を自分の味方に使えることも学習しています。
そして昨年11月より、筆者は「少額貯金」への取り組みを始めてみています。
子どもたちに「少額貯金」を教えてあげる一方で、少額貯金に自分も取り組んでみたい、さらには今後のGAZKID$サービスの開発への実体験も欲しいという気持ちが強くなったのがきっかけとなります。
しかしながら、取り組みたい一方で、銀行口座だけで「少額貯金」に取り組もうとすると、自分で細かな計算などが必要になり、筆者は続きそうにないなと感じていました。そのような中、少額貯金を円滑に行えるサービスがあることを知っていたので、アカウントを作ってみる事にしました。
筆者が使っているサービスは「finbee」というサービスになります。使っている方やご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
サービスを使うには指定の銀行口座を開設する必要がありますが、実際に使ってみると、「少額」も「大きな金額」の貯金もいくつも設定することができ、毎日積み立てるなど、様々な貯金の設定が可能で、貯金することが楽しくなるようなサービスだと感じています。
そして実際に「少額貯金」に取り組んでみて、使途が明確になっているお金は、お金を「使う」際のストレスが低いという事を学びました。
【お金を使う事はストレスである】
お金の教育に取り組むようになると、自分で「稼いだ」お金を使う事にそもそもストレスがかかるという学びを得る機会がありました。
それは5歳児の長女と中学2年生の長男二人とも同じ様に経験したのですが、「自分のお金が貯まってきており、自分でも買える」状態であるにも関わらず、筆者夫婦のお金で欲しいものを買おうとするのです。
そしてある時は中学2年生の長男は自宅にある「商品券」を、所有者である筆者夫婦に断りもなく、2千円分勝手に持ち出そうとしたことがあったのです。
出る際にそわそわしていたので、筆者夫婦は商品券を勝手に持ち出すことを阻止できましたが、丁度同じ時期に、同じ様に長女も「自分では買わず」に、祖父母におねだりをして買ってもらうという策を講じた事があったのです。
ですので、丁度いい機会だと思い、夜ごはんの後、二人にはお金を「稼ぐ」のは、お金を「使う」為であるという事を教え、自分のお金の使い方を学んでいこうねと話し合う機会を持つことができました。
その際、二人になぜ自分のお金を使いたくないのか、と尋ねると「お金が減るのがいやだ」と二人揃って回答したのですが、これは「お金を使う」という事にそもそもストレスがかかるという事を明らかにしていると筆者は感じ取りました。
確かに筆者も2年前にパソコンを買い替える際、お金はあるのになかなか購入に至れないという経験をしました。もちろん機種を比べたり、予算の中から最も良いものを手に入れたいという気持ちもありましたが、それ以外にも確かに「お金を使いたくない」という気持ちとの戦いもあったように覚えています。
また若いころはお金を使うたびに「お金を使ってしまったけど、こんなんで来月大丈夫なのかな?」と飲み会などで出費がかさむ度に感じていた事を思い出していました。
【少額貯金がお金を使うストレスを減らしてくれる】
お金を「稼ぐ」事とお金を「使う」事は対で存在しており、どちらか一方がかけると、どちらか一方の存在価値が無くなってしまいます。お金を「稼ぐ」のはお金を「使う」からであり、お金を「使う」必要がなければ、お金を「稼ぐ」事も不要となってしまいます。
しかし、上記で筆者の子どもたちは「稼ぐ」活動を通してお小遣いは手元にあるにも関わらず、自分のお小遣いを「使う」という事を放棄し、他者のお金を「使う」事に取り組んだのでした。
これではお金に関するスキルが高いとは言えなくなってしまいます。
以前「お金ってどうして大切なの?」という記事の中でも触れたことがありますが、お金は私たちの「生活を守って」くれています。生活を守ってくれるとは、私たちに住む場所を確保し、食べるもの、着るものを与えてくれます。さらに友人との関わりや個人の楽しみもお金が与えてくれます。
すなわちお金は「命の営み」を守ってくれるものであるのです。
お金が減るという事はひょっとすると命の営みの危機を私たちに感じさせるため、お金を使う際にストレスを感じるのかもしれません。
しかしながら、お金を「使う」際のストレスから逃げていては、お金に関する能力が高い事にはならず、またお金の教育の目的となる「社会と健全な関わりを持つ」事も、「経済的に自立する」事も、さらには「より豊かな人生を実現する」という事も達成することはできなくなってしまいます。
しかし、筆者が実際に小口貯金を始めてみて感じたのは、使い道を明確にして「貯めた」お金は、生活を営む際、余力となっているお金で築いた「貯金」となるので、生活を脅かすようなストレスを感じる事が無かったという事です。
子どもたちはお金を「使う」という学びを通し、お金は使ったら手元から無くなってしまうという経験をし、お金を「使いたくない」と強く感じるようになったのです。
ですが、「少額貯金」はお金を使うという前提で取り組む上、日常的な支出ではなく、計画的な支出となるため、子どもたちにとっても良い体験となるわけです。
大人になり、ある程度の所得が得られるようになると、例えば収入の〇〇%は家賃、〇〇%は食費など、収入と支出のバランスを保つことでお金を「使う」際のストレスを軽減することが可能になります。
子どもたちがまずお金を「使う」ことにストレスを覚え、まずはそのストレスを「少額貯金」という取り組みで乗り越える体験を重ねることで、お金を計画的に使う事で得られる安心を体験的に理解できるようになるという事ができるようになるのです。
【まとめ】
お金の教育に取り組むと子どもたちも大人と同じようにお金に対する興味がある事がわかるようになります。またお金は現実的な側面があるため、大人が感じるようなお金にまつわる現実、そしてストレスも経験することができるようになるのです。
これらの事を一つ一つ家族で一緒に体験し、お金に関する能力を高めてあげることは、子どもたちが将来自分たちの力で生活を営んでいく際、お金に関する能力を更に高める為の土台となってくれるに違いないのです。
今回は「貯める」ことについて筆者が学んだことを紹介してみましたが、みなさまにとって少しでも参考になれば幸いです。
補足情報のサイト:
コンテンツサイト:お金ってどうして大切なの?
コンテンツサイト:貯金のコツ
貯金サービス:finbee
コメント