投資はどのように学べばいいの?

資産運用
Back to school! Happy cute industrious child flying on the pencil on background of sunset sky. Concept of education and reading. The development of the imagination.

投資ってどのように勉強すれば良いのでしょうか?とても広いテーマですね。考える枠組みを狭めるために、金融教育に取り組むことを前提にして、どのように「投資の勉強」に取り組めば良いかを考えていきましょう。

投資は体験的に学習できる

投資を学ぶ際、まずは実際の取引の前に投資方法など様々な事を学ぶことが出来ます。

その方法は本やインターネットの情報、さらにはセミナーなどを例として上げることができます。

しかしながら、GAZKID$の調査によれば、「投資は実践の中で必要なスキルを身に着けていく」というアプローチが効果的であるという事が分かっています。

現在は少額投資という投資方法が可能であり、証券会社によっては100円から投資にチャレンジすることが可能となっています。以前のように株を買うために数十万円、数百万円という資金を必要とせず、缶コーヒーより安い価格で投資にチャレンジすることができるので、実際に少額で投資そのものに取り組み始めたほうが高い学習効果が得られるようになります。これは新しい時代の学習方法と言えるのかもしれません。

もちろん、実際の取引を成功に導くためにはやはり学ぶことは避けては通れません。

しかしながら、少額投資が可能になり、未成年口座の開設が可能な証券会社も増えたことにより新しい時代には新しい学習方法があると考えることも出来るのかもしれません。

では、実際に少額投資というサービスを利用して実際の取引を行う際にどのような学習テーマがあるか見ていきましょう。

投資を始める際の学習テーマ

まずは証券会社選びです。

投資を始めるには証券会社を選び、証券口座の開設が必要になります。

しかし証券会社も様々あり、一つに絞り込むにはなかなか時間がかかりそうです。

金融教育においてGAZKID$が経験した証券会社を選ぶ上でのポイントは以下の通りです。

  • 少額取引が可能である
  • 積立設定が曜日指定、毎週、毎月という種類がある
  • 投資信託の商品が充実している(2個、3個ではない)
  • 未成年口座の開設が可能
  • 基本料金が無料かどうか
  • 取引手数料の価格が他社と比べて高すぎないか

上記の他にもジュニアNISAの設定が可能かどうかというポイントもありますが、ジュニアNISAの設定を行うと子供が18歳になるまで購入した金融商品を売却できないという制約があります。さらにジュニアNISAという制度自体が2023年までという事もあり、ポイントにはいれませんでした。

実際に口座を開設してみないと証券会社の使い勝手などは分からない部分が多かったりします。また証券会社にとってアプリやサービスサイトの使い勝手が大きく異なります。

またサービスの使いやすさは学習効果にも影響します。

まずは一つの証券会社を選び、慣れてきたら他の証券会社でも口座を開設してみて実際に証券会社によって使い勝手が異なるという事を学ぶ事も良い学習課題となるかもしれません。

ご家庭で取り組む金融教育の場合、口座開設を行うのはお子様となり、年齢も18歳以上でなければNISA口座の設定は出来ません。また、証券会社で一度NISA口座を設定すると他の証券会社でNISA口座の開設は出来ません。加えて、一度開設したNISA口座を別の証券会社に移す作業を行う際、変更時期が毎年10月と定められており、さらに変更準備や手続きにどうしても手間がかかってしまうという事も念頭において置くと良いでしょう。

NISA口座の開設はすぐにでもやりたいと思うところですが、焦ってNISA口座を開設してしまうと、自分が気に入った証券会社にNISA口座を開設する際に開設出来なくなってしまうという事も生じてしまいます。

そもそも金融教育として取り組むこと、さらには少額投資であるという事を前提とする場合は、確かに利益が確定したら税金がかかってしまいますが、そもそも少額の利益となることが想定されるため、どのように利益に対して税金がかかるのかを学ぶ時期を設定し、NISA口座の開設の時期を少し待つことも良い方法になるのかもしれません。

どのような金融商品に投資すればいいの?

証券会社に口座を開設し、次につまづくのは金融商品の多さです!国内株式は3800銘柄と言われており、これに加えて、外国株式、投資信託、債券、為替(FX)など、全部合わせると投資の学習者にとっては星の数ほどの商品があることになっています。

この中から自分が利益を手に入れられるような商品を一つ、二つと選ぶのは伴奏してくれる人がいないと選び出すことが出来ないと思ってしまいます。

そこでGAZKID$が調査した、実際に家庭で金融教育に取り組んでいる例をご紹介します。

こちらのご家庭では金融教育の一環で投資の学びにチャレンジしています。

証券口座の開設が完了した際、実際に何に投資しようかという課題にぶつかりました。

そして出した答えは証券会社が提供している投資信託ランキングの中から上位のものを絞り込んで少額を積み立ててみるという事でした。

このような判断をした理由は、投資信託は株式のプロ達が厳選した株式銘柄が組み込まれているという事、そしてランキングの上位であれば多くの人が注目していて、実際に投資してモノになっているということ、の2点を考察ポイントとしたそうです。

実際の取引は2022年1月からの取り組みという事ですが、アメリカの金融政策、そしてロシア・ウクライナの戦争など政治状況が不安定の中でも値下げが続くことはなく、4月前半は値上りがが続き、含み益が出ていたという事です。

こちらのご家族の例は一例にしか過ぎませんが、金融教育に取り組む上での投資であれば取引額も少額となるので、まずは投資がどういうものかを学ぼうという学習テーマをかかげ、こちらのご家族のようにまずはやってみるという姿勢も取り組み方の一つになるでしょう。

実践の中で分からないことを学ぶ方法

金融教育では「デジタルサービスの有効活用」が学習テーマの一つとなります。オンラインサービスの活用やオンラインで参加できる投資セミナーのような学びの場も含みます。加えてオンラインで調べて知識を掘り下げる事ももちろんオンラインサービスの有効活用に含まれます。

実際に取引をしてみると、自分が保有している投資信託の価値が下がり続けているけどどうしようとか、逆に上がり続けているけどどこで売ったらいいんだろう、という課題が出てきます。

また、他にもっと値上がりする投資信託はないのかな、ひょっとすると投資信託ではなくて株式を運用する方がよいのかな、など投資に触れることで学習課題が一つ一つ明確になってきます。

このような課題を解決するために、まずはデジタルサービスが提供する情報を調べることが大切になります。

しかし投資に関する情報は金融商品の数が多いのと同じようにインターネット上では沢山の情報が出てきます。

ですので、まずは調べる中で自分にあったアドバイザーや資料を見つけ、自分なりに理解を深め、失敗したら軌道修正を重ねていくという作業を繰り返すことになります。

投資関係の情報を発信するYouTuberもいます。もちろん発信している内容が自分のレベルに合っていない場合もありますので、いろいろなYouTuberのコンテンツを見て、自分が理解できるチャンネルを参考にしていくと良いでしょう。

投資を学ぶという事はどのような情報を参考にするのか、どのような人の情報を参考にするのか、ということも全て自己判断となります。通常先生やコーチなどは所属する組織や団体が決めてくれるものです。しかし投資においての先生やコーチは本、インターネットの情報、そしてYouTubeやセミナーなどになります。

ですので、これらの中から自分にあった先生やコーチを選んでいくという学習ステップも取り組まなければならない課題となります。

先生やコーチ選びも自己責任と自己判断となります。ですので、自分で学ぶという自己学習のスキルを上げるという取り組みも投資の学習では必要になります。

投資判断は自己責任

投資判断は良くも悪くも自己責任です。ですので、成功しても失敗しても自分の責任となるわけです。
だからこそ、自分の考え方を少しずつ確立し、自分らしい投資スタイルを築き上げる必要があるのです。

投資を行う際は「誰か」の考えに基づいていては自分の成長になりません。

アドバイスを聞くことに加え、それらのアドバイスを自分なりに吟味し、消化することも大切な取り組みになるのです。

投資をしていくと疑問がその都度沸いてきます。この沸いてくる疑問は自分の投資スタイルを作り上げてくれるチャンスです。

ですのでその疑問に対し、アドバイスを探し、そして自分なりに消化し、それらの疑問に対し、一つ一つ自分なりの解決を手に入れていけばいいのです。

金融教育に取り組んでいるご家庭であれば、お子様が投資の疑問を持った際はお父さんやお母さんに最初は質問を投げかけてくると思います。お父さんやお母さんが明確な答えを持っていれば良いのですが、答えを持っていない場合はお子様と一緒に答えを探すというのも上手に投資を学ぶ方法の一つとなるかもしれませんね。

少額投資が救ってくれる

金融教育を受けているという事は投資に関してはまだ「勉強中」という事です。

この勉強期間中に大きな利益を手に入れることが出来ればそれは嬉しいことですが、もしかすると失敗してしまうかもしれません。

しかし、「少額投資」というサービスが利用でき、100円から投資を行うことが可能な時代ですので、自分が投資出来る範囲の金額で少しずつ相場を体験し、所有している金融資産の価値が上がる、下がるという経験を積み重ねていけばいいのです。

投資を学ぶことはずっと続ける取り組みです。勉強習慣を作り上げ、コツコツとスキルを磨いていくというプロセスが大切だと考えることが出来るでしょう。

焦らず自分の投資スタイルを築き上げていく

投資は自己責任です。ですので、自分の投資に対する知識を磨いていくことは手を抜いてはいけない取り組みになります。

少額投資が可能な今、数百円で株式や投資信託が買えます。また積立投資だって可能です。

まずは相場を体験するために、少なくとも1年位の時間のゆとりを持ち、まずは株を買ってみて、そしてその価値の増減を体験するところから学習をスタートさせていくことをお勧めします。

筆者は家庭での金融教育に取り組んでいますが、まずは「積立」で投資信託を購入するところから子供とともに「運用」の体験学習を始めています。積み立てているのは1週間600円です。ひと月で2400円〜3000円です。しかしながら、一見すると「投資」と考えると少額に見えてしまう金額でも「相場を体験する」という事においては値動きもしっかりあり、相場をしっかりと体験することが出来ています。

また筆者の家族は5年6年は積立を続け、最終的にいつ売却するかはまだ考えていません。だからこそ利益を早く出そうという焦りはなく、気持ち的な余裕を持って値動きの増減を観察することが出来ています。

このような体験学習で学んだことの一つに「相場は動く」そして「自分の金融資産の価値もそれにつれて上がったり下がったりする」さらに「上がったものは下がり、下がったものは上がる」という事を繰り返すのだという事を1年かけて学んでいます。

この値動きを左右する社会情勢や社会的な出来事も同様に学んでいるため、〇〇は相場を下げる、そして〇〇は相場を上げる、という事の経験も少しずつ増やすことが出来ています。
これらの経験こそ、自分の投資への考え方を磨くものであり、理解を深めてくれるものだと考えることが出来るのです。

まとめ

投資を学ぶ上で一つカギとなるのは、少額投資というサービスができたことで、投資へのハードルが大きく下がったことがあげられます。

この少額投資のお陰で新しい投資の学習スタイルが始まったと言えるでしょう。

今回は新しい時代で投資を学習する事をテーマに取り上げました。現在は未成年口座の開設が可能であり、究極を言えばゼロ歳から投資が可能な時代です。

投資は何歳からでも学べます。

2022年4月より高校生を対象に金融教育が始まりました。もし、ご家庭でも金融教育に取り組もうとしていらっしゃるのであれば、こちらの記事が参考になれば幸いです。

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