資産運用の始め方

資産運用

金融教育において資産運用は必ず学習する大きなテーマの一つです。金融教育は大きく4つの学習カテゴリーがあります。「稼ぐ」「使う」「貯める」「運用する」の4つが大きな学習テーマとなります。アメリカのお金教育のサービスではこれに「借りる」という学習テーマが加えられていることもあります。

資産運用の種類

日本証券業協会が要約した資産運用とは以下の通りになります。

資産運用とは、自分の持っているお金(資産)を
預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくこと

https://www.jsda.or.jp/jikan/lesson2/

この要約文に沿って考えると、資産運用とは銀行や証券会社を利用して行うものということになりますね。もちろん資産運用を広義で考えれば「不動産投資」も資産運用を考えることができるでしょう。不動産投資はまとまったお金が必要となるので、これから資産運用を始めようとする方にとってはハードルが高い運用方法となるでしょう。

今回はまずは銀行と証券会社を利用した資産運用の始め方について学んでみましょう。

銀行を利用した資産運用の始め方

まず、銀行を利用した資産運用は定期預金などで「利息」でお金を増やす方法が一般的なやり方となります。加えて銀行などではいろいろと資産運用のサービスを提供しており、保険商品や投資信託、さらには外貨預金など様々です。

今回は初心者が資産運用を始めやすいよう、定期預金を通じて「利息」でお金を増やす方法を例に挙げていきましょう。

まず銀行を利用するには銀行口座の開設が必要となります。

銀行口座を開設するにはオンラインと店舗に行って口座を開設する方法があります。必ず必要になる書類は身分を証明する身分証となりますが、各銀行はそれぞれ提出する書類を明記しています。保護者が子供のための銀行口座を開設する際は、住民票や保護者の方の身分証なども必要となります。こちらも各銀行が定める身分証明の方法に従って必要な身分証の提示を行います。オンラインの銀行の場合は必要な書類を所定の場所に郵送する方法などでやり取りが行われます。

成人の方が銀行口座を開設する場合はマイナンバーカードがあるととてもスムーズに口座の開設ができるようになります。またオンラインの銀行口座の場合は通常印鑑が不要となりますので、これもオンライン銀行を利用するメリットとして考えることができますね。

どのような銀行を利用すると良いのでしょう?

選び方は「資産運用に適した」銀行を利用するという判断基準がありますね。

インターネットなどで、「銀行 利息 ランキング」というような検索ワードで調べるとランキングがすぐに出てきます。金融教育はオンラインのサービスや情報を上手に活用するスキルが求められますから、インターネットの情報を上手に利用して開設する銀行口座を検討すると良いでしょう。銀行選びを失敗すると、まったく利息が増えない場合がありますから、資産運用において銀行を選ぶ場合はしっかりと下調べを行いましょう。

また銀行口座を開設したら行うことは「定期預金」を組むことです。ですので、利息が高い定期預金のサービスをあらかじめ調べたうえで口座を開設するようにしましょう。その際、自分が利用している給与口座からお金を移動する必要が出てくる場合は毎月の送金手数料なども考慮する必要がある場合があります。

定期預金で組む金額が低い場合、利息で手に入れられるお金も少量となる場合があります。その場合、失敗すると送金手数料の方が手に入れられるお金を上回ることもあるでしょう。そもそも資産運用のために銀行口座を開設するわけですから、このような状態では銀行の定期預金サービスを利用した資産運用は「お金を増やすことができない」ことになってしまいます。

2022年3月17日現在でもっとも高い利息を支払ってくれる銀行は「UI銀行」となっており、100万円の定期預金を組んだとしても一年間でもらえる利息は2391円となっています。もし一年で12回銀行間での送金があると考えると、振込手数料で利息がほとんどなくなってしまうことも考えられます。

銀行の定期預金サービスを利用して資産運用を始める場合は、利息、送金手数料などをしっかりと考慮したうえでチャレンジする必要がありそうですね。

証券会社を利用して資産運用を始める

次に証券会社を利用する方法となりますが、資産運用で証券会社を利用する目的は株式など、証券会社を利用して売買できる金融商品を運用しお金を増やすという事になります。

証券会社選びは買える株式や投資信託の種類、そして手数料などを比較すると良いでしょう。さらに少額投資ができる口座は資産運用の初心者にとっては必要なサービスと考えられるでしょう。さらにお金の教育として未成年口座を開設する場合は未成年口座が開設できる証券会社を選ぶ必要があります。また未成年口座で売買できる金融商品も証券会社によって違いがありますので、取り扱い商品も選ぶ基準となるでしょう。

未成年口座を開く場合、未成年者の身分証明書のほか、保護者の身分証明書の提出も求められます。通常は身分証明書などをコピーし郵送するという手順となります。提出書類はマイナンバーカードのコピーに加え、親子関係が分かる書類である住民票などの提出も求められます。未成年口座を開設する場合は必要書類が多くなるので、証券会社の手引きに従って必要書類を整えることから始めます。

必要書類が整い、郵送し、審査が通れば晴れて未成年口座を持つことになります。

成人であればスマホアプリを利用しマイナンバーカードの読み込みだけでも身分証明の手続きが完了する証券会社もあります。オンラインサービスをメインにしている証券会社での口座開設であれば口座開設がとてもスムーズに進むことがあります。

証券会社選びは手数料や取扱商品と並び、操作性も重要となります。手間でなければ複数の証券口座を開設し、自分に合った証券会社を選ぶという方法もあるでしょう。アプリなどの使用感は証券会社によって大きく異なる点でもありますので、使いやすいアプリとの出会いは資産運用の促進剤となってくれることも覚えておくと良いでしょう。

証券口座が開設できたら、銀行口座よりお金を振り込み、口座に資金が移ったら実際の資産運用を始められることになります。

学習期間

実際に証券口座を開設すると株式の多さに加え、投資信託、為替取引など、非常に多くの商品があることに驚いてしまうと思います。

その際、「すぐに利益を出してお金を増やそう」と考えるのではなく、証券会社を利用した資産運用は「学習期間が必要だ」と考えて始めることをお勧めします。

学習すべきことはどのような株や投資信託を買うかのみならず、利益が出たときにかかる税金、取引した際にかかる費用、さらには、買い方など、実際に体験的に学ぶ工程が多岐にわたっています。

さらにはそれぞれのサービスサイトやアプリの操作にもなれる必要があるので、「お金を増やす」ことを急がす、まずは証券会社のサービスを使うことに慣れるところから始めるという考えで取り組むことをお勧めします。

証券会社の口座を口座を開設すれば株式の取引高ランキングや上昇率ランキング、投資信託の人気ランキングなど、どの商品を利用して資産運用すればよいかの情報は手に入れられやすくなります。証券会社のサービスを利用した資産運用はまずはサービスを使い慣れるところから取り組み始め、半年、一年かけて相場などを学習するという取り組みをお勧めします。

資産運用を始める方法

資産運用を始める方法は銀行口座の開設と証券口座の開設があることを一緒に学習しました。

しかしながら、銀行の預金サービスを利用した資産運用はなかなか資産が増えずお給料の口座から定期預金の為に行う送金手数料で定期預金を組む金額によっては利益がなくなってしまうことも考えられます。ですので、実用性を考えると証券口座の開設は避けて通ることができない道となるでしょう。

そして証券口座を開設しても商品の多さや使い方に慣れるまでの時間が必要となるため、「すぐに利益を出してお金を増やそう」と焦るのではなく、まずは株式や投資信託、そのほかの商品に慣れる、そして操作に慣れるという学習期間を設けましょう。現在は「少額投資」が可能な時代です。少額投資が可能な証券会社を選べば、一日100円から投資を行うことができるようになります。缶コーヒーより安い金額で証券会社の商品やサービスを学べると考えると資産運用を始めるにはとても良い時代になったと考えることができますね。

お金を増やすことを焦らず、まずは証券会社のサービスを学び、そして株式市場を学ぶというステップで資産運用を始められることをお勧めします。

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